人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

初めて中二階の存在を知った私

今週のお題「間取り」

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できれば若い頃に中二階に住んでみたかった

 実を言うと、私は「中二階」が何なのか知らなかったのです。今週のお題についての説明文を読んだら「あこがれの中二階」と書いてありました。だからそんなにいいものなのかと思って、ネットで調べてみました。そしたら、部屋の中にもう一つ部屋があるようなお得なイメージが浮かんできました。例えば、ワンルームの部屋だとしても、階段を昇ればそこはもう別世界でもう一つの空間が広がっているのです。天井が高いので、採光にはもってこいです。今まで見たワンルームの中で、「こんな部屋いいなあ」と思ったのは、まるで2段ベッドの梯子を昇るような感じで、天井に近いベッドルームに行ける部屋でした。でも中二階はもう一つの部屋なので、全然次元の違う話です。

 そう言えば、この間見たドラマのヒロインが素敵な部屋に住んでいました。そのドラマは中国ドラマ「宮廷の茗薇(めいび)時をかける恋」で、彼女は北京に住む見習いの設計士で名前は小薇(しょうび)です。物語は彼女が時空を超えて現代にやって来た清王朝の皇子と恋をするところから始まります。まだ2話までしか見ていませんが、どうしても悲恋の匂いがしてきます。冒頭の主題歌はバラード調で、歌詞に「何度生まれ変わろうと、あなたを想い続ける」とか「夢で逢えるのなら、ずっと眠り続けたい」などとあるからです。

 小薇は信じられないくらい素敵な部屋に住んでいて、眠るときは階段を昇って中二階の部屋に行きます。そのスペースがまた広々としていて、見習いなのに分不相応なのではと、ついつい思ってしまいます。部屋が何階なのかはわかりませんが、高くて広々とした窓から眺める景色は素晴らしいです。建築家の卵らしく、作業机はもちろん部屋中に図面が散らかっていています。テーブルとソファが置けるほど部屋は広いです。お金のことはここでは考えないでおくと、あの部屋は私の憧れの部屋といえます。できれば若い頃にあんな部屋で一人暮らしがしてみたかったです。私が実際住んだ部屋は窓が小さく日当たりもあまりよくなかったからです。運よく南向きと喜んだら、窓を開けたら、お向かいの家の物干し場だったしてがっかりしたこともありました。

 最近私は間取りがどうしても気になる家があるのです。散歩の途中いつも通り過ぎるまだ新しい2階建ての家です。その家はまるで倉庫のように見える白い家で、前から気にはなっていたのです。窓がほとんどなく、どこから太陽の光を取り入れているのかと不思議でした。でも、しばらくの間空き家になっていた向かいの家が取り壊されました。そうなって初めて、あの白い家の全貌が姿を表して、だんだん謎がわかってきたのです。

 実は壊されてしまった家の敷地には一年中実がなっている柑橘の木がありました。それを私は勝手に夏ミカンの木と呼んでいました。その夏ミカンの木があるのを知ったのはつい一年前ことでした。もう何年も前から同じ場所を通過していたのに気が付きもしなかったのです。たぶん忙しさに紛れて生活していたせいか、周りの植物など眼中になかったのかもしれません。ところが、コロナウイルスによる感染症が流行るようになると、不意に時間の隙間ができたのです。そしたらある日、道端に夏ミカンが2~3個落ちていたのです。私はてっきり誰かそそっかしい人が落としていったのだと思いました。でもまた別の日もあったのでどうも違うことに気が付いたのです。あたりに何かないかと見渡して見ると、頭上に見事な実をつけている夏ミカンの木がありました。それが初めての夏ミカンの木との出会いだったのですが、すぐに別れがやって来ました。敷地にある家が建て壊されたからです。

 さて、白い家の話題に戻ると、2階の屋根の真ん中には大きな天窓があるので、そこから採光をとりいれているようです。そして、これはあくまでも私の推測なのですが、天窓のすぐ下は1階まで窓ガラスになっているので、おそらく吹き抜けになっていると思うのです。もちろん、薄いカーテンがあるので外からは中の様子を覗うことはできません。周りを他の家に囲まれている家なので、それなりの工夫がされているのでしょう。それにしても、窓がない1階のスペースはどう使われれているのか、興味は尽きないのです。それと、ベランダがないので、洗濯物をどこに干しているのかも謎なのです。家の屋根が三角になっているので、もしかしたら屋根裏部屋があるのかもしれません。そこに物干しを作り、天窓を開けて風を取り込めば、洗濯物も十分乾きそうです。

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