人生は旅

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理想の間取りとは?

今週のお題「間取り」

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住んでみて初めて分かる間取りの大切さ

 私の友人は息子さんと二人でマンションの1LDKの部屋に住んでいます。6階建てのマンションの最上階で、東南の角部屋なので、昼間でも電気をつけなくても明るいのです。新築の物件を買ったので、できるだけ各部屋の窓を広く大きくしてもらうようにしました。おかげで冬は日差しが燦燦と差し込むので、暖房器具は必要ありません。一方で、夏はすべての窓のカーテンを閉めても、エアコンが全然効かないのです。冬は天国でも、夏は地獄だそうで、どうしたらいいのか頭を悩ませています。

 それから、もうひとつ問題がありました。それは間取りのことで、当初は解放感があった方がいいと考えていたので、玄関とリビングの間に扉をつけなかったのです。狭い空間なのに仕切りがあると余計に狭く感じてしまうのが嫌だったのです。元々は古い広々とした家で生まれ育った人なのでなおさらです。夫から離婚を切り出され、しかたなくマンションに住むことにしたのです。ところが、住んでみると、冬になって初めて自分の判断が間違っていたことがわかったのです。玄関のドアを開け閉めするたびに、外からの冷たい空気が部屋に入ってくるのです。寒くて堪りません、昼間はともかく夜遅くには。こんなことなら、ドアをつけておけばよかったと後悔しました。不動産会社から見せられた図面にはちゃんとドアがあったのですが、「こんなものは要らない」と断ってしまったのです。

 その話を聞いて、何も知らない私は、「自分の家なのだから、ドアをつければいいんじゃない」と気軽に言ってしまいました。私だけでなく皆からそう言われるそうなのですが、事はそう簡単ではないようです。ドアをつけてもらうには、「そんなにお金がかかるの!」と仰天するくらい費用がかかるのが現実なのでした。それに彼女は暖房費を節約するために、エアコンをつけないでこたつを使って生活していたのでなおさらなのです。そう言えば、先日ブログで書いた贅沢な間取りの豪邸の住人も、冬の電気代がものすごく高いとため息をついていました。いずれにしても、出来上がってしまってからは、もう間取りは元に戻せないのでした。

 問題は他にもありました。それはトイレの位置で窓際に作ったせいで、冬は隙間風が吹き込んでやたら寒いということです。たぶん、それはマンションの6階という環境が影響しているのです。一軒家ではそういうことはありませんから。「トイレなんて、何も明るくなくてもよかったのに」と嘆いています。そんな友人を見ていると、家の間取りというのは悩ましいものだなあと実感します。また、マンションの最上階であんな風通しのいい部屋でも、容赦なく黒カビが生えるという現実はショックでした。友人のマンションは世帯数が少なく建物も大きくはないので、屋根付きの廊下というものがありません。それで何に困っているかというと、激しい雨や雪の時には自分の家の玄関先まで吹き込んでくるというのです。例えば、夜通し雪が降り続いた朝、出かけようとドアを開けたら、目の前には雪が降り積もっていたと言うのです。

 さて、私が今「こんな家に住んでみたい」と思っている家は、毎朝の散歩の途中にあります。道路に面している南向きの白い2階建ての家で、去年の夏には2階のベランダからゴーヤと朝顔のつるが競い合うようにして地面まで伸びていました。2階は3つの部屋があるらしく、窓も大きくて、見るからに日当たりがよさそうです。この家は横幅はたっぷりあるのですが、奥行きはないのです。ですから、その分部屋全体が明るくて昼間は電気をつけなくていいはずです。1階もよその家のようにシャッターや雨戸を閉めることはせずに、外から見えないようにレースのカーテンが付けてありました。庭には、桃の木もが可愛い花を咲かせて、パンジーや桜草の鉢植えも置かれています。ある時などは、ご夫婦で仲良く庭いじりをされていました。

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