人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ポーランド語の勉強を開始

文法が難解なのは承知の上で、チャレンジ

 10月にポーランドアウシュヴィッツに行く予定なので、そろそろポーランド語を何とかしなければならないと重い腰を上げた。というよりも、ドイツ語の勉強で精一杯でポーランド語まで手が回らなかったと言うのが正直なところだった。さて、どうしようかと考えたとき、以前なら迷わず都心の大型書店に飛んで行っただろう。スロバキアに行くときだって、3500円もする語学書を買ったし、またネットで文法書と音声テープを購入したりもした。だが、昨今の大型書店は”昔の光今何処”でズラリと並んでいた各外国語の棚も、今では見る影もない。時代の移り変わりで、海外旅行に皆行かなくなったからなのか、はたまた需要がないからなのか、寂しい限りの光景に呆然とした。

 もはやあんなに頼りにしていた大型書店は頼れない、と諦めた私が注目したのは公立図書館だった。悲しいことに、今ではポーランドのガイドブックさえ、大型書店、いや書店では手に入れることができず、以前出版されたものは図書館にしか存在しない。ましてや語学書などは問題外だった。早速公立図書館のサイトで検索してみると、意外にたくさんあって、気分が上がった。その中でできるだけ新しい物を選んで2冊予約した。もちろん、誰も借りてはいないのですぐに手元に届いた。東洋書店の『一冊目のポーランド語』と三修社の『ゼロから話せるポーランド語』の2冊だが、これらを借りたとき、とりあえずのつもりで、ほんの軽い気持ちだった。できるだけ早く、他の大型書店を捜し回り、適当な語学書を手に入れたいのが本音だった。

 ところが、ページを開いた途端、なんだか面白そうと思ってしまい、さらに音声ファイルをパソコンでダウンロードできることがわかって楽しくなった。ポーランド語はスラブ語の仲間なので、以前勉強したロシア語に似た発音を発見して、懐かしくなった。やはり、未知の外国語は文字だけ、それもカタカナ表記だけでは霧の中にいるようなもので、さっぱり理解できない。パソコンのMP3ファイルと合わせて学習すると、ようやく思考が追い付いて来て、これならわかると思えるようになった。それにしても、2017年に出版された語学書なのに、未だにちゃんとダウンロードできることに驚きを隠せない。音声ファイルは手に入ったし、後は語学書の必要なところは家のプリンターで印刷すればいい。まあ、重要なところばかりなので、大部分は印刷しなければならないが。となると、もう自分で買わなくてもよくなると思った瞬間、待てよ、こんな展開は全く予想していなったことに愕然とする。

 考えてみると、現在の私は、はっきり言って、大型書店のみならず、近所の本屋から足が遠退いている。本を買わずに、図書館に頼り切り、それで何とかなってしまっているからだ。特に節約志向からではなく、本屋に行っても、自分の欲しい本がないとか、あれやこれやと言い訳をして、本屋に行かないで済ませている。要するに、私のような人間が本屋を潰しているのだと重々承知の上である。ときたま、本を買おうとすると、文庫本なのに、千円以上することに目が点になるが、それも自業自得である。人が本を買わなければ買わないほど、値段は吊り上がる仕組みになっている。当然のことである。だが、公立図書館のサイトを利用する効用ならぬ、”蜜の味”を知ってしまうと、もう抜けられない。

 閑話休題、もう一つの語学書『ゼロから話せるポーランド語』は嬉しいことに、音声CDが付いていた。昔中国語やスペイン語を新しく始めたとき、いつもICレコーダーに音源を転送して、いつでもどこでも聞けるようにしていた。今ではそのやり方も覚えていないくらい昔のことだが、押し入れをひっくり返して、ICレコーダーの取扱説明書をやっとのことで捜し出した。パソコンを使って、アプリのSOUND ORGANIZERを立ち上げると、何とものの5分で音源がICレコーダーに転送された。いやはや、8年くらい前に買ったICレコーダーだが、SONYの製品は素晴らしい。

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