人生は旅

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バレンタインは不要不急なことだった?

今週のお題「チョコレート」

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何もしなかったバレンタインデー

昨日はバレンタインデーでした。いつもなら大切な人や日頃からお世話になっている方たちにチョコをあげる日でした。でも、私は何もしませんでした。何もしないことに疑問すら抱きませんでした。忘れていたわけではないのです。ただ、「忘れちゃった、困った!」という後悔の念は全くありません。どうしようかなんて迷うことすらしなかった。いったいどうしてしまったのか。どうやらバレンタインデーという言葉に反応しなくなったようなのです。それに毎年チョコをあげている人達にも「今年はチョコくれないの?」などとは言われませんでした。正直、昨日がバレンタインデーだと気が付いたのは、テレビの報道番組でのアナウンサーの発言のおかげでした。

 思えば去年のあの時期がちょうど、マスクとトイレットペーパーのことしか考えられなかったせいで、バレンタインデーのことが頭から吹っ飛びました。そして今年は1年以上も続くコロナウイルス感染症のせいで、先が見えない不安で心に余裕がなくなりました。こんな時だからこそ、少しでも盛り上げて小さな幸せを見つけなければいけないのに。自然から元気を貰っているはずなのに、だいぶメンタルやられているなあというのが正直な感想です。

「チョコなんてあげないわよ」の一言にショック

 バレンタインのチョコについて、印象に残っているのは仕事関係の知人から聞いた話です。彼女がまだ若く幸せいっぱいで、育休を取って家に居たときのことです。当時1歳の長男を連れて、毎日公園に通っていました。そのうち自分と同じくらいの子を持つ母親二人と仲良くなって話をするようになりました。二人のうち、ひとりはしっかり者で、もうひとりは親の勧めるままに見合い結婚し、そのまま実家いるお嬢様でした。あれはたしかバレンタインデーの前日のことでした。知人はワクワクしながら「どんなチョコを旦那さんにあげるのですか」と話題をバレンタインの方に向けようとしたのです。そしたらしっかり者が「チョコなんてあげないわよ」と冷たく言い放った。楽しい話を期待していた彼女は予想もつかない展開に面食らってしまった。「そうなんですか!私はみんなあげるのだとばかり思っていたので」と本音を漏らしてしまった。すると、しっかり者は側にいたお嬢様に「ねえ、そうよねえ?」と同意を求めた。頼みの綱のお嬢様も「うちもチョコなんてあげないわ」とつれない返事をしたのだった。

 それからはバレンタインデーと言うのはお菓子会社が勝手に作ったのであり、マスコミがあたかもそれが常識であるかのように信じ込ませようとしているのだ、などと言う話をさんざん聞かされてしまった。つまり、チョコを旦那さんにあげないからといって、夫婦仲が悪いわけでは決してないのだ。浮かれている知人にイラついたのか、「ずいぶん仲がいいのねえ」と嫌味まで言われてしまった。電話で夫のことを楽しそうに○○ちゃんと呼んでいるのを聞いて気に障ったらしいのだ。

 この経験から知人は自分が当然のこと、つまり常識だと思っていることは誰にとってもそうではないことを学んだという。バレンタインに旦那さんにチョコを贈るか贈らないかは、さほど重要事項ではない。あくまで当人同士のことなのだから。それでも愛する旦那さんにしてみれば、どうでもいいと思っていても、妻からチョコを貰えば悪い気はしないと思うのです。人間というものはサプライズに感動してしまう生き物だからです。

mikonacolon