人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ禍で変わった映画館と街並み

今週のお題「2020年上半期」

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ダイヤモンドプリンセスのことを忘れていた

  今ではもう遠い出来事のように感じられますが、私たちが初めてコロナウイルスを身近に意識したのはダイヤモンドプリンセス号から感染者が出たときでした。だれもが憧れる豪華客船からまさか感染が拡がるなんて青天の霹靂です。あの事件を口火として北海道でも感染者が増え始めて、コロナウイルスが日本人にとって「対岸の火事」ではないことを思い知りました。そういえば、あのとき、クルーズが大好きな知人に、ウイルスが終息したら「これからも参加する?」と尋ねたんです。そしたら「旅仲間もできて楽しいけどもう怖くて行けない」と残念がっていた記憶があります。後から考えれば、春節の大移動が始まっていて中国から多くの観光客が訪れていたのですから感染拡大は当然です。そんな中でふだんの街はどう変わつて行ったのか、その変化の有様は田舎よりも地方よりもずっと都会の方が顕著だったはずです。

映画館がすぐに休館になって

 東京に住む友達は近所の映画館が2月に入ってからすぐに休館になったことがショックでした。この映画館は胸に突き刺さるような秀作を2本立てで、しかも1200円のお得な料金で見られるので大変人気がありました。土日などは早くから老若男女問わず行列ができていたのです。最初は張り紙に2週間程度の休業期間だと書かれてありました。その後何度も期間延長が繰り返されて、緊急事態宣言が出る前になるともう張り紙はありませんでした。この頃になるとマスクをするのが常識になっていて誰もが危機感を感じていたわけで、張り紙は必要ないとの判断からだと思います。

 それでも、自粛解除後には4か月間の休業を経て6月に営業を再開したのですからすごいです。もちろん入念な感染防止策を講じていて、座席も半分以下に減らしています。政府の休業要請を待つことなく、周りのどこの店よりも素早く決断するのは、「言うは易く行うは難し」です。考えても見てください、2月上旬といえばまだ友達はマスクもせずにカフェでのんびりしていたのです。しかし、大勢の人が利用する映画館の経営者はさらにその先を見据えていたようです。だから、休業期間を2週間程度と決めてウイルスの感染状況を静観していたわけです。

レンタカーはもういらない!?

 東京の友達が次に目にした大きな変化は有名なレンタカーの営業所の解体です。3月の中旬ごろに通りかかると、バリバリとすごい音がしたので思わず振り返ってしまいました。友達によると、正直言って「こんなに早く店をやめるの!?」としか思えなかったそうです。今考えると、原因はコロナウイルスのせいではなくて、聞いたことしかないのですが、カーシェアリングの影響大なのかもしれません。確かに外に出たい、遠くに行きたいと願うのは人間なら当然ですが、外にウイルスが待っているわけですから我慢するしかありません。レンタカーをわざわざ借りてまで遠出する機会は自然と減っていきます。そう考えると、コロナは営業所の閉店を単に後押したと見る方が妥当といえます。さて、レンタカー会社の跡地は今はいったいどうなっているのか、ふと気になって友達に尋ねると「駐車場だよ」と教えてくれました。

 昔引っ越しをするときに、業者に頼むとお金がかかるのでレンタカーを借りて安く済ませたことがあります。東京は地方と違って駐車場代がメチャクチャ高いので、仲間と遠出するときは本当に便利でよく利用していました。今コロナ禍の中にあっても夏休みは車で出かけたいと強く望む人たちがいて、彼らは必ず実行します。公共交通機関を避けて感染リスクが少ない車を選び、子供に夏休みの思い出を作ってやりたいのだと主張します。そこで、そんなに車が必要ならレンタカー会社がなかったら困るのではと考えるのは私だけでしょうか。

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