人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

新型コロナウイルスの新薬が効かない

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子供はなぜ悪化しなかったのか?

 今最もタイムリーなドラマ「アウトブレイク」は注目すべき展開になってきています。今回はちょうど感染から49日目の街や病院の緊迫した様子が描かれています。父親と思われる男性(実は彼は父親ではない)が買って来たフェレットを可愛がっていた男の子は快方に向かったのです!信じられません、いつも触っていたのに!咳が止まらず、ウイルスに感染して悪化するのではと心配していたら、なんとウコン茶?が効いたらしいのです。ウコン茶がウイルスに効くと言うのはあくまでマスコミが勝手に流している情報でした。水道水にはウイルスが含まれているから飲まないほうがいいと言うのも根拠のないデマでした。

 子供の母親がたまたまウコン茶を飲ませていたら、あら不思議、元気になってしまったのです。ところが、妊娠しているので動物に触れないように気を付けていたはずの母親が新型コロナウイルスに感染してしまいました。誰から感染したのか、間違いなく彼女の息子からです。毎日のようにキスやハグをしているのですから当然の結果です。だとすれば息子は感染したものの、一定の期間を経て自然治癒したと考えられます。それで子供は比較的軽症で済むのかと思ったら、学校の友達のマルスランという男の子は重症で命の危険にさらされています。

新薬を投与する患者を選ぶ方法とは

 一人でも多くの患者を救いたいと願うアンヌ・マリー博士は旧友のカドボワ博士に協力を求めます。彼女はボストンの製薬会社で新薬の研究に勤しんでいる研究者です。旧友から提供されたのは12本の新薬で、重症患者の20人から12人を選ばなければなりません。さてどういう基準で選べばいいのか、博士にもわかりません、患者の命がかかっているのですから。旧友の提案はシンプルで無作為に選ぶ方法で、20枚のカルテからトランプのように12枚を取り出すのです。患者の年齢、肌や目の色、年齢等を考慮して選んだとしたら、それは公平とは言えないのではと旧友は主張するのです。だからランダムに選ぶのが一番倫理的な方法なのだと納得せざるを得ませんでした。

新薬が効かない患者がいる!

 無事に12人を選び出して投与するのですが、8人は快方に向かっているのに、あろうことか後の4人は症状の改善が見られません。つまりクスリが効かないようなのです。未承認の新薬でまだ治験の段階なのですから無理もないのですが、ここで一つの波紋が巻き起こるのです。それは公安大臣が自身の権力を利用して、リストから一名を削除して自分の身内にすり替えたことです。身内とは自分のパートナーの男性との子供を産んでくれる代理母の女性です。そしてその女性こそフェレットを可愛がっている男の子の母親フランソワーズでした。大臣は重症患者の彼女を助けようと不正をしてしまうのですが、不幸にもクスリが効かず彼女は帰らぬ人となってしまうのです。

 彼女の死に動揺が隠せない大臣ですが、彼にはもう一つ苦悩がありました。新薬投与者のリストを抜いた時に偶然にその患者の名前を見てしまったのです。それは代理母の家で会ったことのあるマルスランだったのです。彼は新薬の投与を受ける同意書も出していたのに、手違いで、実際は大臣の不正な操作でクスリの投与を受けられませんでした。小さな体で勇敢に12日間もの間よく頑張ったのに亡くなってしまいました。このような展開になると、考えてしまうのですが、人の生と死の明暗を分けるのは運なのでしょうか。

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