人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

モンシロチョウを見て思い出した田舎

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都会にもモンシロチョウ

今日、八百屋の店先で、キャベツの山のそばを飛んでいるモンシロチョウを見ました。キャベツにくっついて離れてようとしないのです。そしたら、子供の頃過ごした、田舎の祖母の家でのことを思い出しました。祖母の家では畑にいろいろな野菜を作っていて毎日自分の家で料理に使っていました。茄子の花は花屋にあるサフィニアに似た紫で、大根の花は可憐で真っ白、カボチャの花は黄色でいつも蝶や蜂が飛び交っていました。

祖母の家の畑は農薬を使っていないので、野菜の葉っぱはすべて虫に食われて穴だらけですし、草だっていっぱい生えているのです。キャベツも外側の大きな葉っぱは穴だらけで、青虫もいっぱいいました。青虫がいるキャベツは安全な食べ物で、虫がつかないキャベツは農薬づけとか言っていました。隣の畑は専業農家で、農作物を市場に納めている家のものなので、当然農薬を使っているのでとてもきれいな畑です。

 

キャベツ40個で100円!

 

いつだったか、祖母の家の畑で取れたキャベツを、ふたりでリヤカーを引いて、市場まで売りに行ったことがあります。市場に持って行くのは始めてだったのです。朝早く誰もいない市場に行き、所定の場所に野菜を置いて帰ります。それぞれ番号が書いてあるので、昼過ぎに見に来れば金額が書いてある木片が乗っているそうです。その木片を事務所に持って行くとお金がもらえます。

ワクワクして見に行ったのですが、リヤカーいっぱいのキャベツは、なんと100円でした。あんなに頑張って持って行ったのに、もうがっかりでした。リヤカーに入っていたキャベツはおそらく40個はあったでしょう。1個100円で売ったとしても100✖40=4000円で100を引きます。すると、3900円が市場の取り分となります。このような経験から、農業というのは割にあわない、お金にならない仕事だということを身をもって知りました。

農家だけで生活していくのは大変ですが、親しくしている近所の家は専業農家でした。畑から収穫してきた野菜をまず井戸水で洗って、野菜についている土をきれいに落としていました。ここの家のお昼は家族みんなで食べるので、楽しいし、野菜のおかずが豊富でおいしいのです。取れたてのホウレンソウのお浸しや、いんげん胡麻和え、茄子の炒め物などおかずがいっぱいのお昼が楽しみでした。

当時のおなかが空いたときに食べる手軽なおやつは茄子で、畑に生っている茄子を取ってきたら、半分に切ります。とりたての茄子の白い部分はフワフワで柔らかいのでそのままで食べられます。塩をつけてたべると即席の浅漬けです。イチゴの季節には、学校帰りに自分ちの畑で勝手にいちご狩りをして、畑を荒らして怒られました。

 

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