人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

私たちの知らないロシア㉘

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猫が芸をするモスクワの猫劇場!

 

モスクワのクレムリンの入り口まで続いている、ノーヴィ・アルバート通りをそれとは反対にまっすぐ行きます。すると、モスクワ川にさしかかるので,ノヴォアルバーツキー橋を渡るともうクトゥーソフ大通りです。通りをさらに真っすぐ行くと、大人気の猫劇場があります。私たちが行ったときは3月中旬で、前の日から降り続いた雪が積もっていて、足元が悪くてやっとのことで劇場までたどり着きました。

インターネットではチケットが買えなかったので、直接、劇場の窓口で買おうとやってきたのです。サイトで猫劇場のスケジュールとかは見ることはできますが、いざチケットを買おうとすると、やはりクレジットカードの決済ではじかれてしまいました。だから、窓口の開いている時間が短いので、いま絶対聞いておかなきゃと思って聞いてみました。すると、本日の券はもうないけど。明日午前中に来れば当日券があるというのです。

日劇場の窓口で特別席を購入した私たちは、ワクワクして始まる時間を待ちました。この猫劇場はユーリー・ククラチョフと言う人が創ったそうで、世界でも稀な猫専門の動物劇場です。チケットを見せてロビーに入ってまず驚きました。ほとんど子供なんですよ、子供がいっぱいいたんです。しかもかわいい子ばっかりでまさに天使なんですよ。金髪で瞳がつぶらな天使のような子たちに衝撃を受けていたら、今度は竹馬に乗った巨大なピエロが現れたのです。その姿を見たとき,子供たちから一斉に歓声が上がりました。劇場の天井まで届きそうなピエロに扮しているのは、ククラチョフ氏に違いありません。彼が歩いて行くと子供たちも彼について移動するのです。私たちはすぐに、彼は大変子供に人気があるのだと確信しました。

 

猫のサーカスは子供が見るもの?

 

客席は特別席、1階席、2階席、3階席とあって満員で、唯一空いていたのは特別席です。特別席というのは、舞台の真ん前にあって座席が四角に並んでいるのです。特別席はまだ空いていて私たちの他は誰も座っていないのです。子供の中に大人ふたり、それも外国人で子連れではないので、まさに注目の的です。周りにいる天使たちが私たちのことをじ~っと見ているのがわかります。よ~く周りを見渡してみると、子供ばかりで大人が極端に少ないのです。家族連れもいるにはいるのですが、大人は子供の付き添いにすぎないようなのです。大人だけで見に来ている人はいませんでした。

私たちはあの劇場で完全に目立っていたと思いますが、それでも猫のかわいくて、すごい芸を目の前で見れて大満足です。猫たちがほんとうに座長の指示に従ってリングをくぐったり、かごからかごへと飛び移ったりして、常識ではありえないことをするのです。なかでも猫たちが整列して押し車を押して歩く姿は信じられないです。当時の旅ノートには「猫劇場はすごい!」と書かれてあります。子供だけではもったいないので、ぜひ、大人の皆様にも見て頂きたいと思います。ちなみに私たちが行ったのは2009年で、1ルーブルが2.7円の時で、特別席は1400ルーブルでした。

 

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