人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

フランス国鉄のサイトでチケットを

4年ぶりのチケット予約で右往左往

 秋に海外旅行を予定していることはブログで既述した。毎日、英会話とフランス語に悪戦苦闘ならぬ、楽しく勉強していて、すっかり忘れたふりをしていたことがある。それは国際列車のチケット予約で、なにぶん4年ぶりなもので、コロナ前に使っていた馴染みのサイトはもう閉鎖されていた。チケット予約なんて、朝飯前と高をくくっていた昔の自分はもういなくて、どうしようかオロオロしている浦島太郎のような自分がいるだけだ。仕方ない、ここはプライドを捨てて?ネットで皆さまの教えを乞うしかないと謙虚になった。正直面倒で、時間がかかるが、いったいどこで、というか、どのサイトでチケットを予約していいか見当もつかない。

 検索して、あれやこれやと良さそうな記事をサーフィンしてみるが、本当のところはどこがいいのかわからない。本来なら、ヤフーの知恵袋が一番参考になりそうなのだが、悲しいかな、コロナ禍のせいで、載っている情報は古すぎる。やはり、皆しばらく海外旅行には行っていないらしく、何の役にも立ちそうにない。ある記事でKnocksというサイトがいいと出ていたが、ユーロスターの座席指定ができないと書かれていたので、とたんに興味が無くなった。さて、どうするか、と考えてみたら、ユーロスターはパリからロンドンまでを最速で二時間三十分余りで走る国際列車だ。だとすれば、フランス国鉄かあるいはイギリス国鉄かのどちらかのサイトで買えばいいだけのことだ。

 となれば、ユーロスターはパリの北駅から出発するので、ここは当然フランス国鉄SNCFのサイトでしょうとなった。ところが、ユーロスターのチケット予約の仕方だの、日本語で簡単にできる、予約代行の会社のサイトだのに心を動かされ、暫し道草をしてしまった。例えば、OMIOというサイトは「日本語でユーロスターの予約が簡単に出来ます」と私を誘惑し、しかも「最安値の料金で」となんだか逃がした魚は大きいと言わんばかりの文句で私の心を揺さぶって来る。それで、こちらもその気になって、自分が乗る予定の日にちで検索してみると、パリ・ロンドン間は132ユーロが最安値で、スマホで調べたら、約2万1千円だった。普通は3万以上はすると言われているから、これは確かに安い。

 気を良くした私は、往路も検索してみることにし、上手く行けばこのサイトでチケットを買ってみてもいいかもと考えた。帰りのロンドン・パリ間は何と最安値は65ユーロで日本円で約1万円で、信じられないほど安い。料金は早朝が最も安いのかと思ったら、何とお昼ごろでも72ユーロという破格の安さ、浅薄な私はこのチャンスを逃してなるものかと、チケットを買う気満々だった。往復で3万円ほどだから、この辺りで妥協したほうがいいとの考えからで、予約確定と支払いに突き進むのも時間の問題だった。

 ところが、そうは上手く行かなかった。なぜなら予約確認の画面で、「サービス料金、10ユーロ」という文字を見つけて、ギョッとなったからだ。10ユーロは日本円に換算すると、約1550円で、向こうも商売だから仕方ないが、到底納得できない。でも、昔からすると、この10ユーロは良心的な金額だと言わざるを得ない。大昔、海外旅行初心者で、まだネットが今ほど発達していなかった頃、旅行会社でチケットを買った時は驚くほどのサービス料金を払ったものだ。チケット代は一万円なのに、予約手数料2千円とさらに1500円の通信料を取られていたのだから、お目出たい。

 もっともそれは最初だけで、すぐに自分で外国の国鉄サイトでチケットを買うようになるのだが。そのきっかけはパリからスロバキアや、クロアチアの都市に行きたいのに、その旅行会社が「うちでは発券できません」などとふざけたことを言ったからだった。まさにピンチはチャンスなのである。慣れない外国語に悪戦苦闘しながらも、ちゃんとチケットは買えたし、しかもその時はeチケットではなくて、紙の切符だった。僅か2.5ユーロの送料のみで、自宅まで国際書留で送ってくれることに、ただただ感動した。

 さて、ユーロスターのチケット予約だが、SNCF(フランス国鉄)のサイトでは、アカウントを作ることを求められた。内心、面倒だなあとチラッと思ったが、そう心配することもなかった。何でもそうだが、初めての時は、こんな簡単なことがなぜ分からなかったのだろうと、後になって不思議に思えてしまうことが多い。昨日の私がまさにそれで、初対面の画面を見つめ、どうしたらいいのだろうと暫し試行錯誤を繰り返した。それでも、何とかチケット予約の仕方がようやくわかってホッとし、夜更かしはやめようとすぐに布団に横になった。どうなることかと不安だらけだったが、希望の光が見えてきたようだ。

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