人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

カード会社から突然の連絡が

また不正使用か、と戦々恐々となったが

 いやはや昨日は冷や汗をかいた。いつも利用しているカード会社からメールで連絡が来たからだ。実を言うと、以前にも同じようなことがあって、どこかの誰かが私のカードを不正使用した形跡があるらしく、利用を制限しているとの連絡があった。その場合は手元にあるカードはもう使えないので、新しいカードを発行するとのことだった。それで、私の頭の中は「またか!」の文字が駆け巡ったのだが、ある意味セキュリティに厳しいカード会社はとても安心できることも確かなのだ。

 だが、今回は皮肉にも、そのセキュリティの厳しさがマイナスの方向に働いてしまったようだ。詳しく話すと、昨日私は秋に予定している旅行で乗るユーロスターのネット予約をしようとした。利用したのはSNCF(フランス国鉄)のサイトで、初めての試みだった。コロナ禍以前はレイルヨーロッパという日本語対応のサイトで簡単にチケットを買えていたが、一転、閉鎖されたらしく、もうあんな便利なサイトで買うことはできなくなった。仕方がない、時間も労力も半端ないだろうことは承知で買おうとした。チケット購入の画面の表示がわかりにくいが、それも繰り返しやってみることで、やっとすべてを理解した。何度目かの挑戦で、何とか支払いにたどり着いたのに、おかしい。いつものカードで支払えない。「あなたの支払いはカード会社によって拒否されました」との信じられないような文面に凍り付いた。

 冷静になって考えてみるが、やはり、外国のサイトだから、日本のクレジットカードが弾かれてしまうことはよくあること、だとしか思えなかった。事実、コロナ以前にロシア国鉄のサイトでチケットを買おうとして、最後の最後でいつも契約不成立だった。そんな経験から、もう一つのカードで試してみることにした。昨今はIDとパスワードでの二重認証が主流だが、その滅多に使わないセゾン系のカードは、認証コードをメールで送ってくれるシステムだった。それで、Outlookを開き、認証コードを確認し、その番号を認証画面に入力したら、支払いは成立したというわけだ。

 だが、その時、あることに気が付いた。それはいつものカード会社からの不正使用についての連絡か何かのメールで、クリックしてみると、ちゃんと緊急連絡先の電話番号が記載されていた。ああ、また何かトラブルに違いない、面倒だなあというのが正直な気持ちだった。今回のご利用がご本人様の場合と、そうでない場合の対処法が書かれているのだが、たとえ、本人の利用だとしても、放って置いて何とかなるものでもない。最悪の場合、カードが使えなくなってしまうかもしれないと焦って、すぐに電話してみた。カード会社の人の説明によると、今回の契約不成立は、当社のセキュリティシステムが異常に、というか敏感に反応した結果だという。

 もちろん私が利用した外国のサイト、ここではSNCFだが、そのサイトに何か問題があるということではなく、顧客が不正使用とかの問題に巻き込まれることが多いので、システムが警戒を強くしてしまったのだ。では一体どうすればいいのですか、と一番聞きたい質問を投げかけると、「問題ありません。こちらで先ほど制限を解除しましたから」と宣った。「この電話を切った後、5分ほど待っていただければ、カードはそのままお使いになれます」と言ってくれたので、問題解決となった。よかった、できれば別のカードはあまり使いたくなかったから。

 実はその後、ネットで「SNCF(フランス国鉄)のサイトでは日本のクレジットカードは弾かれることが多い」という情報を耳にした。ヤフーの知恵袋の質問にもそんな内容の相談が寄せられていたのだが、これは日本のクレジットカードが使い物にならないということではなく、ある意味でセキュリティの高さの証明なのだとの回答が書かれていた。いちいちカード会社に電話をして、制限を解除してもらうのは面倒かもしれないが、トラブルを避けるためには必要だとの見解だった。

mikonacolon