人生は旅

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読書感想文で資金を集める

 

今週のお題「読書感想文」

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お別れ遠足は帝国ホテル?

 読書感想文と言えば、以前東京の友達から聞いたとんでもない話を思い出しました。それはにわかには信じられませんでしたが、すぐに十分ありうることかもと思いなおしたのです。去年の3月ごろ朝日新聞の夕刊に『小学生の御一行様が帝国ホテルでディナーを満喫』という記事が載りました。小学6年生20数人がリムジンでホテルの玄関に乗り付け、お別れ遠足の豪華な食事を楽しんだのです。普通ならお別れ遠足はディズニーランドと決まっているのに、なぜ帝国ホテルなのか、わけがわからず呆れるばかりでした。

 ところが、よく読んでみると、彼らはその辺に居る小学生ではなくて国立大学の付属小学校に通っているのです。いわゆる、選ばれた子たちで世間で言われるエリートです。そして彼らを指導する先生もまたカリスマ教師でその指導法もユニークなのです。欧米のように自ら考え、人前で発表する機会が豊富に与えれた環境に彼らはいつもいるのです。彼らが大好きな先生は、小学校生活の大事な思い出となるお別れ遠足を従来とは一線を画したものにしようとしました。計画を立てクラス全体の目標として1年間頑張った結果が、あの「リムジンに乗って帝国ホテルでディナー」だったのです。

資金は感想文と図画で

 「きっとお金は親が出したのでしょう?子供がお金を稼げるわけないから」なんて友達は最初のうちは思ったそうです。でも資金は子供たちが自分たちの能力で稼いだのだと知って腰を抜かしました。「うちの子じゃ無理だわ、頭のいい子は子供でもお金が稼げるのね」と驚き半分、嘆き半分の複雑な気持ちです。しかし、そんなことが果たしてできるのか、どうやってお金を稼いだらいいのか、すぐには思い浮かびませんでした。

 資金の調達方法は、なんと読書感想文や図画のコンクールなどに応募することでした年間を通じて数多くのコンクールがあるのでその賞品を資金に充てようと考えたのです。一見、たやすいことのようですが、果たしてうまく行くのか半信半疑す。でも結果的には資金をちゃんと調達できたのですからすごいことです!何といってもクラスの子供たちの能力が物を言うので、頭のいい子は絵もうまいのか、あるいは感想文も得意なのか、そう考えざるを得ないのです。それにしても、このユニークな試みは子供たちに目標を持たせ、どれだけやる気にさせたことでしょうか。彼らは親のお金ではなく、自分たち能力で稼いだお金で卒業遠足に行きました。その経験はこれから生きる自信につながったことは間違いないと思います。

企業が主催のコンクールは図書カードが

 果たして普通の学校で彼らと同じことが可能なのかどうか、興味があったので少し調べてみました。感想文のコンクールについては、県や市が主催するものは賞品が賞状と記念品ぐらいなのでお金には換えられません。しかし、企業が地域貢献と宣伝も兼ねて募集する読書感想文や図画のコンクールには賞品に図書カードを出すところもあるのです。図書カードなら金券ショップでお金に換えられます。どこのクラスにもたいてい何人かは感想文が得意な子や絵が上手な子がいるはずです。だから、本人の意欲と先生の指導があれば、「お金を稼げる」チャンスは平等に与えられていると思うのですが。

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