人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

パリのホテルの水漏れ

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流し台から水漏れが

 昨日、友達が電話をかけてきて嘆いていた。「ちょっと、聞いてよ、うちの台所の流し台から水漏れがするの。どうしよう!!」普段はあまり開けない流し台の下をスポンジのストックを出そうと開けてみた。そしたら中がびしょびしょでびっくり!新聞紙を敷いて水を流してみたら、配管のところから水が少しずつ漏れているのが分かった。すぐに業者に電話してみたが、いつ見に来てくれるかは連絡がないからわからないという。「ねえ、ちゃんと直しに来てくれるよねえ。まさか、コロナは関係ないよねえ」と不安を隠せない友達でした。

配管から水漏れがして

 「配管の水漏れ」の話を聞いて思いだすのは、以前泊まったパリのホテルのことです。あれはモンパルナスタワーの道路を隔てた向かいにあるホテルでした。翌日モンパルナスからTGVに乗るのに都合がいいので、セーヌ河畔のホテルから移動してきたのです。1泊するだけだから泊まれればいいということで、1泊1万5千円ぐらいだったと思います。冷蔵庫も電気ポットもなくていい、ただ泊まれるだけでよかったのです。それなのに、あんな事態になるなんて想像もできませんでした。

 レセプションで鍵を受け取って部屋に入って、まずは手を洗おうとバスルームに行きました。蛇口をひねって手を洗っていたら、下の方から音がして足に何か冷たいものが当たるのです。足元を見たら水が床に流れ出しています。それで手洗い場の下を見たら、なんと配管の継ぎ目が外れていたのです。正確にいうと、継ぎ目はビニールひもで結んであったらしく、ひもがとれただけの話なのです。信じられない!それはあくまで応急処置でしょう!今までいろんなホテルに泊まりましたが、どんな安いホテルであってもこんな経験は初めてです。「仮にもホテルなのに、そんな子供だましみたいなことをするわけ!?」と呆れました。たとえ1泊とはいえこのまま我慢するわけにはいかないので、文句を言いにレセプションに駆け込みました。

このホテルでは日常茶飯事?

 「バスルームで水漏れがするから、早く見に来て」と怒りを抑えて言うと、慣れているのか落ち着いた様子です。謝る様子もなく後で行くから待つように言われ、部屋に戻りました。しばらくして、作業服を着た女性がやってきて「すぐ直るから大丈夫」と笑いかけてきて、本当に数分で「終わったわよ」と帰って行きました。バスルームに行って、配管の継ぎ目部分を見てみたら、道理で早いわけです。継ぎ目をビニールテープでぐるぐる巻きにしただけのことなのです。根本的な解決とは程遠い修理の仕方に「ここってそういうホテルなんだ」と変に納得したわけです。それにしても、お客が来る前に配管を普通のホテルみたいに直すとか、あるいはちゃんとひもを結んでおくとかして頂きたいものです。

 外国のホテルで文句を言っても大抵はほとんど相手にされないのが普通のようです。ホテル側には彼らなりの言い分が当然あるのでしょうが、それを知りたいとは思いません。”郷に入らば郷に従え”でレセプションで言い争っている人はめったに見かけませんから。

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