人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

御曹司ではないヒョンビン

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母親の葬儀でシアトルへ

韓国のキム・テヨン監督がヒョンビンタン・ウェイを主役にして撮った映画「レイトオータム」を見ました。夫殺しの罪で服役中のアンナは7年ぶりに刑務所の外に出ることになります。それは母親が亡くなったためで彼女の自由時間は72時間しかなくて、また刑務所に戻らなくてはなりません。見るからに暗くて不幸だと言わんばかりの表情の彼女は決して笑いません。そんな彼女がシアトル行のバスでヒョウビン演じるフンと出会って物語が始まります。最初は鬱陶しいとしか思えなかったフンなのに、旅を続けるうちに自分の気持ちを受け止めてくれる存在になってしまう のです。フンはエスコート・サービスという、女性を楽しませる仕事をしています。だから彼女がどんなに冷たくあしらっても、優しくするのを止めないのです。

自分の気持ちをぶつける相手が欲しい

アンナは7年間も自分の気持ちを誰にも話せないまま刑務所で過ごしてきました。自分を葬式に呼んだ家族さえも一度も面会に来てはくれないのです。そんな状況に置かれたら誰だって誰かに自分の気持ちを聞いて欲しいと思います。今までずっと言うのを我慢してきたことをぶちまけた後で、思いっきり泣きたくなるはずです。突然で驚いたのですが、彼女もため込んできた辛い気持ちを吐露して涙を流します。人は泣くと少しは気持ちが楽になるそうです、逆に泣けないと辛さが増すとのことです。涙は心の汗と言われますが、涙を流すと状況は何も変わらないとしてもなぜか心がスッキリします。自分の中にため込んだ物を外に流したような解放感があります。泣いたら余計に辛くなるという先入観を持っていたのですが、心理カウンセラーによるとそうではないようです。ある人は1週間のストレスをリセットする方法として「週末号泣」を提案しています。自分では気づかずにいるストレスも涙と共に外に流せるそうです。泣こうとしても泣けない場合は、落涙必至の映画やドラマを見て便乗させてもらいます。世の中には悲しい時には泣けなくて(普通は大人は皆そうでしょうが)、嬉しい時に思わず涙が出てしまうタイプの人もいます。いずれにしても、最近泣いていないなあと思ったら、涙によるリセットがストレスに効くのかもしれません。

フンはアンナの味方

アンナがフンに惹かれたのは、何よりも彼女の味方でいてくれたことです。駆け落ちしようとして裏切られた男に何か言ってやりたいが、今更と思って諦めています。でもフンが自分の気持ちを代弁してくれるような態度で彼を叱責してくれました。おかげで彼女は彼に悔しい気持ちを思いっきり発散させたし、自分に対して謝罪させることもできたのです。自分と運命共同体のような彼はよくわからない人から最も信頼できる人になったのです。

話は変わりますが、ヒョンビンってアイドルで恋愛ドラマにしか出ないのかと思っていました。「シークレット・ガーデン」の潔癖症の御曹司のイメージが強いのですが、遊び人で得体のしれない役もやるのですね、とても興味深いですね。日本でアイドルと言えば、女性に絶大な人気を誇った竹野内豊さんでしょう。彼はテレビ番組で、「実は自分は恋愛ドラマにでるのは嫌だった」と告白しています。それでマネージャーに「恋愛ドラマじゃないドラマに出たい」とお願いしたそうです。そうしたら、「今のあなたに恋愛ドラマ以外に出られるドラマがあると思う?」と言われて大ショックをうけたそうです。

 

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