人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

旅に出たくなる地図とVR

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今こんな時に、「旅に出たくなる地図」?

 昨日新聞を読んでいたら、「旅に出たくなる地図 日本」の広告が載っていました。キャチコピーは「春休みやゴールディンウィークの旅行計画に最適!」と言うもので、帝国書院から出ている地図なのです。それを見たら思わず、「でも今は行きたくても行けないんだよね」とつぶやいていました。でもすぐに、これってもしかして、それでも旅をしようというメッセージなのかもと思えてきたのです。コロナウイルスなんて気にしないで旅をする人に向けて、「こんな時だからこそ、旅をしよう」と勇気ある提案です。私も地図を見るのは大好きで、外国のホテルの位置を地図で確かめたり、パリのセーヌ河畔を散策している気分になれたりするから楽しいのです。ただ地図上だけの旅ではとうてい満足できないのが人間で、地図での旅はシュミレーションに過ぎないのです。それでも、開くだけで未知の世界に連れて行ってくれる地図はなくてはならないものだと思う。

 しかし、今の状況であえて旅に行ったとしても、果たして楽しめるでしょうか。旅は日常から抜け出したて、非日常を味合いたいから行くものなのです。だから観光地は楽しいのです。観光地には大勢の人々、思わずテンションが高くなる観光名所、人で賑わうレストランのこの3つがつきものと言えます。今行っても旅行の醍醐味を味わえないのにそれでも行く必要があるのでしょうか。観光名所もお店も閉まっているかもしれないのですから。

観光政策の転換が必要

 現在の状況ではコロナウイルスの影響で旅行をキャンセルする人が続出しています。そのため旅行会社やホテルの観光収入が激減して深刻な問題となっています。コロナウイルスの影響が最大の北海道の函館市でも、赤レンガ倉庫や朝市の観光客が減って賑わいが失われました。ホテルの部屋も信じられないような安さで投げ売りされているのが現状のようです。今回のコロナウイルスの影響でいかに経済のすべてを訪日客に依存していたかがあらわになりました。他の地域でも収入の90%を中国人観光客に依存している宿泊施設もあるようで、今回の状況を教訓として見直す良い機会なのではないでしょうか。

 ある専門家は、「今後は人数を呼び込む薄利多売型から、ひとりあたりの旅行消費額を増やす観光政策の転換を急ぐ必要がある」と指摘しています。政府が中小企業の資金繰りを支援する緊急政策を発表しました。しかし「コロナが収まった後に訪日客が戻ってくる保障はない」と厳しい見かたをしているのです。

せめてVRで旅を体験したら

 今のようなこんな状況では、いっそVR(ヴァーチャルリアリティ)を利用して世界中の面白くてまだ見たことのない場所を体験できたらどんなにいいでしょうか。新聞などでは話題になっていますが、まだ身近にはなっていません。しかし非常事態が長引けば、VRの需要は必ず増えてくるはずです。

 正直言って、私はVRはおろか3D映画も見たことがないのです。以前スペインに行ったとき、バルセロナポルトベイで3D映画を見るのを楽しみにしていました。海に面したポルトベイにある3Dシアターにワクワクしながら行きました。なのに、シアターらしき建物の前に着いたら、そこで見たのは信じられない光景でした。ガラス張りの施設の中は散らかっていて廃虚と化していました。中には無数のチラシが散らばっていて、閉館したまま放っておかれている状態です。それでも、諦めきれずに2度も見に行くと、やはり人がやって来て諦め顔で帰っていくのです。閉館したのなら、旅行ガイドにもその事実を明示してほしいとつくづく思うのです。

mikonacolon