人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

郵便局員の現実

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1日三交代で働くとはどういうこと?

 

友人の息子さんは郵便局員で、街にある小さな郵便局ではなくて、比較的大規模な局の内勤をしています。早番というのがあって、朝8:00から夕方5:15分までなのですが、めったに早番はなくて、午後から、というよりは夕方から夜中にかけて朝まで勤務することが多いそうです。事実、午前中にはほんの数人の職員しかいないのです。郵便局が一番忙しいのは夕方で、多くの会社から大量の郵便物や小包が持ち込まれるので、その時間帯に多くの人員を配置しているのです。

夕方荷物を持ち込み、翌日配達を顧客が望んでいるのですから、その希望を叶えるために夜中から朝まで働きます。朝まで働いて次の日が休みならまだ納得できます。でも朝仕事を終えて家に帰った後、その日の夜にはまた戻って来なければならないのだそうです。この勤務形態は想像するだけでもきついですが、当たり前のように実施されています。たとえば、朝の9時頃に仕事を終えて、電車に乗って自宅に帰ります。それから自宅で休んだあと、その日の夜にはまた出勤して夜勤をするのです。

定年でこれから人生を楽しめたはずなのに

郵便局員が楽な仕事というのはもう昔の話らしいです。昔は定年になっても、ちゃんといいポストが用意されていた時代もあったのですが、今では再雇用は2年間だけです。長年勤めあげてやっと定年になり、それなりの退職金をもらって「さあ、これから」というときに亡くなる方もいます。郵便局員というのは独身の方が多いそうで、ひとり暮らしの人が亡くなって何日もたってから発見されることも多いそうです。元同僚が「あの人最近連絡がないけど、どうしたんだろう」と心配してアパートを訪ねるとすでに亡くなっていました。亡くなった後、親しかった元同僚がみんなで部屋の掃除をしに行ったそうです。

また、風の便りに、定年になってすぐガンなどの病気になったり、再雇用で働いていたのに仕事中に脳溢血で倒れて病院に運ばれてしまった、というような話を聞くことが多くなります。60歳まで3交代で長年働いて、身体へのダメージはどうなのでしょうか?人間は夜は寝ないと睡眠がとれなくなってしまいませんか?だから夜の睡眠はとても貴重だし、人の気分や体調を左右する重要なものだと思います。3交代をうまくこなしていると思われる人だって決して適応できているとは言えないでしょう。

それから、会社は人手不足を理由に非正規職員が有給を取るのを認めなかったり、年間の祝日をすべて有給にして消化させたりしています。そして、どうしても取れなかった休みは消えてなくなってしまうのです。職員は泣き寝入りするしかありません。健康診断にしても、費用を抑えるために、非正規職員の健康診断をしないことに決めました。非正規職員でも社員には違いないのに、その社員の健康状態に興味がないとは、いったいどういうことなのでしょうか。

 

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