人生は旅

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高齢者が猫を貰った理由とは

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ネコを飼うことになりました?

 先日ブログに田舎に住む親戚の70歳の女性についての話を書きました。そしたら「噂をすれば影」なのか、昨日彼女からメールが来て「ネコを飼うことになりました」とのこと。もうすでに犬がいるのに、なぜネコなのか、まったく訳が分かりませんでした。それですぐに電話して聞いてみて、やっとなるほどと納得した次第です。

 実を言うと彼女は大の猫好きで、若い頃は自分の家を猫屋敷にしてしまった前科の持ち主なのです。だから離婚して一人暮らしになったときも猫を飼っていたのですが、絶対に外には出さないように気をつけていました。そんな彼女がまた復縁して夫の家に戻ってきたのですが、夫は猫が嫌いなので仕方なく犬を飼っていたのです。そんな事情もあって、いつの間にか犬が可愛くなって、猫がいなくても困らなくなったのです。

 今飼っている犬はマルプーと言って、マルチーズとプードルのミックスです。どちらかと言うと見た目はマルチーズで毛も長くてゾロゾロしています。ただ、頭の形は小さめなので、そこだけプードルの面影があるのです。その犬がまた変わっていて、玄関のドアが開いているのに、全く外に行こうとさえしない。明らかに脱走する意思のカケラもないらしい。甥っ子が自分ちの犬にやるようにボールを投げて遊ぼうとしても知らんぷり。何が起こったのかと不思議そうにこちらの顔を覗うので、「ねえ、この犬変だよ。うちの○○のようにボール取ってこないよ」と首をかしげる

 そしてこの犬は一見おとなしそうなのだが、お気に入りのドーナツのおもちゃを取られたときだけは別人、いや、別犬になってしまう。その時は飼い主にも平気で牙をむくと言うか、歯をむき出しにして怒り狂う。これには飼い主もショックを隠せない、いつものあの可愛らしさはどこへ行ってしまったのかと複雑な気持ちになってしまうのでした。

スマホでネコの写真を見せられて

 田舎の家では毎月お寺の住職にお経をあげに来てもらうことになっています。そのときに住職が「今ちょっと困ったことになっていて・・・」と彼女に打ち明けました。それがネコのことで、どうやら猫が子供を何匹も産んだらしいのですが、そのうちの1匹が可哀そうなことになっている。そのネコだけが母親から育児放棄されているようなので助けてやりたい。だが自分の家にはすでに数匹の猫がいる。それで、彼女に白羽の矢が立ったらしい。スマホのネコの写真を見せられて「ほら、可愛いやろう」と誘惑されてしまった。よく見てみたら、白くてふわふわした子猫だった。

 それから2~3日経って住職から電話があって、「今ちょうどネコが来ているから見にきたら」と誘われた。躊躇していたら、「じゃあ、迎えに行こうか」と言われたのだが、それだと近所の目が気になる。だから自分の車で行くことにした。正直言ってネコに会いたくなかったのだった。なぜってネコを目の前にしたら断わるのは難しいとわかっていたから。お寺に行ってみると、猫のトイレやキャットフードなどの必要なものすべてが用意されていた。後でエサも届けるから心配いらないとさえ言われて、ネコを連れ帰って飼うことになった。

ネコを飼うことを決めた理由は

 猫好きな彼女がネコを飼うのを躊躇した理由はただ一つ、自分は高齢なのに、ネコは今から20年も生きるので最後まで面倒をみられないからでした。だから最初は住職の申し出を断ったのですが、「預かってくれるだけでいいから」と背中を押されたのです。彼女が死んでしまってネコが残されたとしても、「その時はネコを引き取って面倒見るから」と口説かれたのです。確かに住職もその奥さんもまだ60そこそこで自分より若いので、それなら安心なのではと思いました。それにネコを引き取って数日後に家の前まで様子を見に来て、「あの猫は生きてる?」と聞いてくるほど心配なようです。「元気に動き回っている」と報告すると安心して帰っていきました。

 だから、彼女に言わせると、今いるネコは飼い主に頼まれて飼っているような、いわゆる「預かり猫」なのだそうです。そして、今や彼女のマルプーとの静かな生活は終わったようで、大変な?ことになっているとか。

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