人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

大人の味のパルム

今週のお題「好きなアイス」

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テレビのCMを見たら、つい食べたくなって

 暑くてどうしようもない盛夏がついにやってきました。熱帯夜などなくていいのに、寝苦しい日々が始まる気配がしてきました。そんなときは、ヒヤッとした冷たいアイスが手放せません。冷凍庫にいろんな種類のアイスをストックして、その時の気分で違った味を楽しむのです。かき氷アイスのイチゴ味や宇治抹茶、ミルク金時なども美味ですが、普通のアイスもなかなかの味です。例えば、テレビで大人の俳優が何だかうっとりとした表情で食べているパルム、あのCMを見たら、「そんなに美味しいんだろうか?」と思ってしまいました。たしか、味はチョコレート、抹茶、ストロベリーの3種類だったはずですが、最近ではストロベリークリームチーズなどと言う味もあって一段と楽しくなってきました。

 テレビのCMに唆されて、ついつい買ってしまいましたが、私の好きな味は何と言っても抹茶の味のパルムです。あの何とも言えない、滑らかさが癖になります。どうしてあんなにも抹茶が好きなのか、未だに原因不明なのです。考えてみると、抹茶はどちらかというと、大人の味なのでしょうか。子供の頃、アイスの味に抹茶などありませんでした。当時よく食べていたのは、プラスチックのカップに入っている「かき氷」ですが、もっともそれは家で食べるもので、外では風船に白いアイスが入っている物でした。丸くて小さいボールのような形をしているアイスは、カチコチに固まっていて、先にゴムの丸いぽっちが付いていました。それをハサミで切って穴をあけて、口でチュウチュウ吸ってみると、冷たくて、甘いアイスの味が口いっぱいに広がりました。

 外の暑さにも関わらず、すぐにはアイスは溶けないので美味しさが長続きします。子供にはこれが人気がありました。食べ終わると、カラフルな模様の小さなゴム風船になりました。メロンの形をした容器に入ったアイスもあって、たぶんメロン味のシャーベット状の物が入っていたようです。このメロンアイスも子供は大好きでした。今から思うと、アイスの種類も少なくても子供はちゃんと自分の好きな味を見つけて、それに満足して楽しんでいたのでした。

 先日の夕方、スーパーの帰り道でのことでした。前を歩いていた男の子が急に振り返ったかと思ったら、私の方に走って戻ってきたのです。何事かと思ったら、目の前の公園を指さしてこう叫びました。「おい、見て見ろよ、公園に池ができてるぞ」。前を行く一緒に歩いていた友達に向かって「早くこっちに来いよ」としきりに誘っているのです。私は「池!?」と聞いたので、まさか!と思いましたが、確かめてみようと公園の方に目をやりました。するとその子が言った通り、ちゃんとそこには池があったのです。それは水たまりというには言葉が足りないほどの大洪水で、男の子の表現は的を得ていました。その日は朝5時ごろから1時間程度とさらにもう一回午後の3時頃から1時間程度の2度も激しい雨が降りました。そのせいで、公園は見たこともない、川のある別世界になったのです。

 小学校低学年と思われる男の子にとって、いつもとは違う公園の景色は不思議で面白くて仕方がないようです。目を輝かせて池の方を眺めています。それなのに、友だちは「俺は寄り道はしちゃいけないことになっているんだよ」などとつれないことを言うのでした。男の子は見たこともない公園の池で友達と遊びたかったのでしょう。でも一人では面白くないし、いくら呼んでも友だちは知らんぷりでした。友だちに相手にされないので諦めて、「面白いのになあ~」と呟きながら公園を後にしたのでした。この子の残念な気持ちは凄くわかる気がします。子供の頃、雨が降るとよく水たまりで遊びました。最初、長靴でパシャとやって、水が飛ぶのが訳もなく楽しかったのです。そのうちに長靴がベチョベチョになって、いつも「まあこのくらいでやめておこう」となったものでした。最近の子は水たまりぐらいじゃあ、驚かないのかもしれません。

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