人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

あんパンとクリームパンどっちが好き?

結果は意外にも、あんパンの圧勝

 先日の朝日新聞の土曜版beのアンケートのお題は、『あんパンとクリームパンどっちが好き?』だった。結果は71%があんパンで、残りの29%がクリームパンを支持した。正直言ってこんなに差がつくとは思っていなかったが、何のかんの言っても皆あんこが好きなことへの証明とも捉えられるだろう。あんこと言えば、原料は小豆で、あんな固くて、小さなものから、お汁粉やら、ぜんざいやら、どらやきや大福のあんこができるのが不思議でならない。小豆は想像がつかないほどに姿を変えて、見事に美味しく変身する。そういう意味で、小豆は実に奥が深いと言える。あんこにも人によって好き好きがあって、粒あん派とこしあん派に分かれる。小豆のあのつぶつぶした食感がある方がいいのか、あるいはそれよりも滑らかさを優先させるのかによっても意見が分かれる。

 例えば、私はどちらかというと、粒あんの食感が大好きなのだが、薄皮まんじゅうだけはこしあんのほうがいい。会社でどこそこに行きましたとばかりにお土産に頂く薄皮まんじゅう。あの滑らかな薄い皮には粒あんはなんだかミスマッチだと感じるのは私だけかもしれないが、やはり、小豆のもぞもぞした触感はない方がいい。同僚に聞いてみると、いや、聞かなくても、「薄皮まんじゅうはこしあんが一番だよねえ」と誰かが口を開けば、一同皆頷くのがいつものことだ。

 今回のアンケートでは、あんパンが圧勝したが、個人的にはどちらでもよいと言うどっちつかずな答えしかできない。どちらか一つに決められないし、最近はあんパンもクリームパンもとんと買ったことがなかった。どうしようもなく、食べたいという気持ちにもならず、スーパーで見かけても近くには寄らずにそのまま通りすぎるだけだった。こんなことを書くと、元々あんパんやクリームパンに興味がないのではないかと誤解されそうだが、それは違う。何を隠そう、私は何年か前までは常に冷蔵庫に井村屋のゆであづきの缶詰をいくつか入れて置き、一缶丸ごと毎日食べていたこともあった。甘味に相当に飢えていたとみえて、パンはいいので、小倉餡そのものを味わいたかったらしい。

 そんな習慣もいつの間にか消えて、この前まではイチゴジャムをたびたびスプーンで掬って食べては満足していた。現在はそれほど甘味を求めてはいないが、以前読んだ『脱うつごはん』の著者中城美雪さんによると、甘いものを求める原因はタンパク質が不足しているからだと言う。世の中には疲れている時は甘いものが効くとの説があるが、それは全くの誤解だと知って仰天した。新聞で見た新刊書のキャッチコピーには「甘いものはかえって疲労感を高め、心の平安を乱す」との宣伝文句も並んでいた。

 考えてみると、私があんパンもクリームパンも食べなくなったのは、近所にあったパン屋が閉店したことや、お気に入りだったスーパーのクリームパンのカスタードが味を変えたことに原因があった。もちろん、最初はどうしていいのかわからなかったが、そのうち、パンがなくても気にならなくなった。まあ、生来それほどパン好きではなかったせいもあるし、年齢と共に嗜好が変わったせいもあると思うが、今ではパンに興味が無くなり滅多に自分で買って食べることもなくなった。かつては、夕飯の前に菓子パンをおやつ代わりに平らげていたこの私がである。今では、もうあんな無茶はできそうにもないが、我ながら、変われば変わるものだと呆れるばかりだ。

 最後に、今回のアンケートで特筆すべきことがひとつある。それはあんパンが好きと答えた人に「あんパンと大福どっちが好き」という質問をしてみたら、なんと64%もの人が大福と答えたのだ。これには、さすがに日本人だ!と思わず膝を打った。大福のお餅はお米から作ったものであり、あんこは小豆で、両方とも和の素材だからだ。

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