人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

エナジーコミュニケーションズからの電話

so-netへの勧誘電話だった

 どうやら私はまたやらかしてしまったようだ。大型連休の真っただ中の4月29日の夕方スマホが鳴った。画面を見ると、非通知設定になっている相手からの電話だった。知らない番号には極力出ない主義の私だが、その時はつい出てしまった。相手は、4月以降フレッツ光の2年割が終了するという話を持ち出して、今なら、今申し込めば、料金が安くなると持ち掛けてきた。それに食いついたのが私で、こんな時は無視すればいいものを、興味津々となったのがいけなかった。安全安心に暮らすのをモットーにして、危うきには近寄らずのスタンスで日々を送っているのに、思わぬ落とし穴にはまってしまった。「うちは今のままでいいですから」となぜ言えなかったのかが、悔やまれる。だがもう遅い。今は混沌とした泥沼で怯えているのが正直なところだ。

 電話の相手はNTTと連携した転用サービスとして、プロバイダーをso-netに変えるだけでお得になるとこちらの興味を引いてくる。私はすぐさま反応して、「それって、今のプロバイダーを変えるってことですよね」と言ってしまったから始末が悪い。相手の話に乗り、相手に言われるままにしていたら、もう断わる理由がなくなってしまった。思えば、4,5年前、NTTからKDDに変えるだけで、安くなるという願ってもない話に飛びついたら、えらい目に遭った。精神的にも、経済的にも被害を被り、どれだけ貴重な時間を無駄にしたかと思うと今でも苦い思いでいっぱいになる。

 そんな私がなぜ綺麗さっぱり、あの時のことを忘れていたのか、おバカである。相手に言われるままに「お願いします」などと従ってしまったのは、「この電話だけで済みます」とか「何もかもこちらでしますから、あなたは何もしなくていいのです」などという甘い言葉を鵜呑みにしたからだ。よく考えてみれば、誰にだってわかる。プロバイダーを変えると言うことは違約金が発生し、たとえ、キャンセル料を負担してくれたとしても、面倒臭い手続きをするのはこちら当人に他ならない。楽しい時間を過ごせるはずが、煩わしい雑用に追われて、時間を潰さなければならないのはなんとももったいない。

 サービスを利用すると決めて、電話を切った後、不安に駆られてネットで検索してみた。「エナジーコミュニケーションズ」と打ち込むと、何項目かヒットしたが、それらは同じような名前の会社の情報だった。電話の相手はそれとは違うが、その中にひとつこれだと思われる記事があった。あるブログの記事の中に、「0800-300-4510という番号に注意して」という文面があり、これはズバリso-netの勧誘電話だという指摘があった。決して相手になどならず、無視すればいいと書いてあったが、私はそれができず、”契約”してしまったらしい。もしそんなことになったら、まずすることはso-netのサポートセンターに相談するか、あるいは契約のキャンセルをするかのどちらかだと言う。

 相手から教えられたフリーダイヤルの番号にかけてみるが、発信音すら鳴らない。もっとも9時から6時までの対応だから仕方ないのかもしれないが、なぜ発信音さえも鳴らないのか理解に苦しむ。そう言えば、思い出すと、不審な点が多い。例えば、「NTTのの担当者と電話が繋がりました」と言って私と話をさせたりして、NTTと連携しているかのように見せかけて安心させようとした。これはどう考えてもおかしい。また、「現在のお支払い方法は口座振替ですか、それともクレジットカードですか」と尋ね、私が口座振替だと答えると、銀行名と支店名を知りたがった。このことに何の意味があるのだろう。もちろん口座番号など聞いてはこなかったが。

 特筆すべきは、「現在のプロバイダーの解約についてのタイミングについては後日追って連絡します」との物言いで、それがいつかははっきりとは言わない。こちらは待ってさえいればいいのだと言わんばかりだ。とにかく、「こちらに任せていれば大丈夫」の一点張りなのが、怪し過ぎて気持ちが悪い。何でも人任せにしたら、どういうことになるかは目に見えている。なんとも落ち着かない、宙ぶらりんな状態なので、早く元に戻りたくてたまらない。

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