人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

アップルストアに行く

iPhoneを取り替えてもらうつもりで行ったが

 iPhoneを3月末に買ったが、インターネットのサイトにうまく繋がらなかった。それで4月も半ばを過ぎたときに、近くのワイモバイルのショップに相談に行った。すると、買ったばかりのiPhoneに問題があるというのはまずありえない。おそらくSIMカード接触不良でそうなったのだと店員に言われた。SIMカードは初回だけは無料で取り替えてもらえるらしい。実をいうと、あまりにも調子が悪いのでピンで中をあけてみたら、SIMカードの向きが変わっていたので、まさか中で動いてしまうのかと驚いた。SIMカードはただ入れるだけでいいと考えていた私はとても不安になった。

 「これでもう大丈夫でしょう」と言われて家に帰ってきたが、まだ問題があった。よく利用するサイトには繋がることは繋がるが、いつものようにパスワードを入力しようとするとできない。時間をあけて、何度も試してみるがやはりだめだ。イライラしても仕方がないので、またSIMカードを入れ直して使うということを繰り返す。こうなったら、面倒だが、またショップに行って来なければならない。ネットで予約をして来店する。店員に困っている症状を説明すると、「今この場でその画面を見せてもらえますか」と言われてしまった。いつ起こるかわからない不具合をその場で証明しろと言われてもすぐにはできない。そうなると、それは「故障」とは他人には認識して貰えないのだ。それでも、使っている本人にしてみれば、「故障」以外の何ものでもない。

 店員の話では、iPhoneの故障はうちでは扱っていないので、アップルのサポートセンターに行くしかない。それにあそこは修理なんてしないから、たぶん機種交換になると思うということだった。「あのう、こちらで修理に出してもらうことはできないのですか」とダメもとで聞いてみたが、却下された。だが、サポートセンターがどこにあるのかさえ分からない。仕方がないので、場所を聞いてみると電車でしか行けない都心だった。マスクで応対してくれている店員の表情は分からないが、目が明らかに不機嫌さを表していた。場所はだいたいわかるが、今のご時世はなんでも予約が必要になる。早く帰って欲しいと思っている店員に、厚かましくも「電話番号ってわかりますか」と敢えて聞いて教えて貰う。

 店から出るとちょうど雨が降り出したが、構わずすぐにアップルに電話をかけた。だが、例によって、番号を選択し、入力しないと前に進めないシステムなので、なかなか人間の声にたどり着けない。じれったいのだ。それで、こうなったら、直接向こうに行ってしまおうと考えた。アップルストアはスケルトンのしゃれた店だった。iPhoneショールームのようになっていて、平日というのに人で賑わっていた。入り口の両側に人が立っていて中に入ろうとすると、ドアを開けてくれる。今どき珍しく自動ドアではないのだ。中に入ると係員が近づいてきて、「今日はどんなご用件ですか」と聞いてきた。iPhoneの調子が悪いので修理が目的だと答える。だが、当店はすべて予約になっていて、残念ながら今日は対応できないので別の日の来店を勧められる。

 再度来店すると、店内ではiPhoneでの動画編集の説明の真最中だった。予約時間にはまだ時間があったので、私も少しだけ拝聴したら、興味津々の内容だった。係りの人にと話をするまで、ワイモバイルショップの店員に言われたように、iPhoneを新しいものに交換してもらえるものだとばかり思っていたが、実際は違った。自分のiPhoneのホーム画面を見せたら、まずはウイルスバスターが入っていることを指摘された。セキュリティソフトがiPhoneのスムーズな動きを妨げている可能性が高いと言われる。

「皆さんはセキュリティソフトを入れて使っていないのですか」

「普通は誰も入れていないですよ。特にiPhoneの場合は必要ないですよ」

これには正直言って仰天した。それにパソコンで使っているウイルスバスターをついでに入れただけなのだ。アプリを削除してもらうことにする。それから、次に指摘されたのは、サイトの画面が何重にも開かれたままだったことだ。うまく繋がらないので、焦って何度も試していた、そのせいで余計に動きが悪くなっていたらしい。開いていた画面をすべて消してもらった。

「これで、もう大丈夫ですよ。後はiPhoneが問題ないかどうか診断テストをしてみましょう」

診断テストの結果はバックアップと最新のソフトにバージョンアップされていないことを指摘されたが、特に問題はないそうで、あとはすべて合格だった。とても勉強になった出来事だった。

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