人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

コロナ薬、飲まなくても大丈夫

医者の言うことは正しかった

 知人の桐原さんの夫がコロナに罹ったことは既に書いた。あれからどうなったのか気になったので、桐原さんにその後を聞いてみた。金曜日に発熱し、土曜日に近所にあるクリニックを受診した。コロナ薬は聞かないからと先生に言われて、熱さましと4種類の薬を貰って来た。トスキサシンは抗菌薬、クリアナールは痰を出す薬、フスコデは気管支を広げ、咳を鎮める薬で、それと、マグネットという整腸薬の4種類だ。最初は桐原さんの夫もコロナ薬無しで本当に大丈夫なのかと半信半疑だったが、2,3日経つと、格段にその効果を実感するようになった。何より、常に37度台だった熱が上がることなく、36度の平熱に落ち着いていた。

 と言っても、最初は痰がやたら詰まるし、咳も出ると言うよくある風邪の症状だっただけに、ぴたりと痰や咳が止まるわけでもなかった。ただ、熱がないだけで、身体は見違えるほど楽になった。つまり、コロナ感染からようやく脱しつつあると自分で思えることが嬉しいのだ。先生が言った通り、薬が効いたことで、安心し、気分がよくなった。世間では、もはやコロナは風邪のようなものと言われているが、罹ってみると、やはりコロナは”タダの風邪”なんかではない。普通の風邪なら、解熱剤を飲めば、熱は下がって、もう上がらないだろうが、コロナはそうはいかなかった。

 普通、人は高熱でも出ない限り、風邪ぐらいでは医者にはいかない。桐原さんの夫も普段からパブロンの微粒を飲んでやり過ごしていた。だが、コロナは普通の風邪なんかではないので、全く効かなかったのだ。世の中で噂されている”コロナはもはや風邪のようなものになった”という常識は桐原さんの中で一気に吹っ飛んだ。熱も出ることなく、本当に風邪のようなものなら、罹ってもわからず、知らないうちに治ってしまう、その程度に理解していたが、まさかそんなことがあるはずもなかった。

 桐原さんの夫は今まで5回もコロナの予防注射を受けて来たが、最近はしていなかったせいで、罹ったと信じている。自分だけは絶対に罹らないと豪語していたが、その人にしてこの体たらくである。自分だけではないと分かったのは、クリニックの先生に、「昨日もコロナの人が二人来ましたよ」と知らされてたからだ。最近テレビのニュースでも、新聞でも、コロナについての報道は一切ないが、密かにコロナ患者は増えているのだと思わざるを得ない。桐原さんの夫にしても、日々マスクを手放さない生活をしていたにも関わらず、ちょっとした隙間からコロナは忍び寄ってきた。まずは風邪をひかないように心掛け、体調を整える。それぐらいでしか防ぎようがない。

 昨日、パソコンを立ち上げたら、ネットニュースの見出しが目に入った。「歌手の岩崎宏美さんがコロナに感染!」と出ていて、仰天したが、果たして、今のコロナは高齢者に限って罹るものなのだろうか。全体的な統計がないので、自分の身の回りの事実だけで判断することもできない。それに桐原さんの夫が受診したクリニックも患者さんは高齢者が多かったそうだ。

 桐原さんの夫が勤めている会社では従業員でコロナに罹った人はまだいなかった。ただ、会社の社長がコロナに罹ったことは罹ったが、あまり社員と接触がなかったので、たいして問題はなかった。だが、一人の若い従業員が父親がコロナに罹ったと自己申告してきて、1週間ほど会社を休んだことがあった。何とその父親は2回もコロナに感染し、見事に回復したのだった。その2度とも従業員は会社を休んだが、自分は一度もコロナに感染しなかったと言うから驚きを隠せない。父親がコロナに罹り、世話をしていた母親も二次感染して、誰も食事を作る人がいなくなった。残念ながら、彼は普段から家のことは何もしなかったので、家にいても役立たずだった。さて、困った、どうしようとなった時、見るに見かねて嫁に行っていた妹さんが駆けつけてくれた。その時の妹さんは身重の身体だったが、懸命に世話をしてくれて、とても助かった。だが、結局、妹さんはコロナに感染し、そうなると、子供は大丈夫か?とヤキモキするが、果たしてどうなったのだろう。

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