人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ぐっすり眠るために

今週のお題「眠れないときにすること」

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マドリードにあるサン・ミゲール教会堂の内観。NHKまいにちスペイン語テキストから。

睡眠は8時間という理想にこだわらなくていい

 近所の公園にあるイチジクの木がだいぶ寂しくなってきました。あんなにひしめき合ってフサフサしていた葉っぱが上の方を残して落ちてしまいました。周りにあるマツ、栗、ザクロ、柿の木なんかは未だに健在なのに、どうしてイチジクだけこんな目にと嘆いていたのです。スーパーに行ってみると店頭にはおいしそうに色づいたイチジク、和歌山産の大きめの物や福岡産のみついちじくという小ぶりの物が並んでいます。世の中は実りの秋で食欲の秋の到来です。

   一方で昨日の新聞の朝日俳壇には「五時間の深き眠りを得る秋と」の句が筆頭にあげられていました。この句の作者は東京都の藤森壮吉さんで、選者の評は秋という爽やかな季節は眠るのに最適なのだろう。それがたとえ5時間であっても、とのことでした。私などはこの句を見て、秋ってそもそも眠るのを楽しむ季節だっけ?と首をかしげてしまいました。秋は静かで涼しくて心地よい夜長を楽しむものとしか思っていませんでした。時が過ぎていくのを惜しむかのように、本を読んだり、ドラマを見たりして過ごす、それが当たり前と信じて疑いませんでした。それに藤森さんは世の中では理想の睡眠時間は8時間とされているのに5時間で足りるようです。どうやら世の中の常識に囚われなくても自分が満足できているなら構わないのです。

 今は何やら急に睡眠の大切さが注目されて来て、一昔前とは違ってたっぷり眠った方が幸福感を得られると言いたいようです。新聞の統計によると、日本人は先進国の中で一番睡眠時間が短いそうで、そんな事実を知ってもあまりピンときません。私自身は朝5時過ぎに起きるので、自然と9時ごろになると眠くなります。10時にはもう起きていられなくなるので、仕方なくというか、寝たくてたまらなくなって布団に入るのがいつものことです。読んでいる本のページが朦朧として捲れなくなったり、ドラマの続きを見たいのだけれど眠気の方が勝ってしまうのです。そんなふうに眠さが最高点に達したら、サッサと布団に逃げ込むに限ります。それからは意識がなくなり、目が覚めたら朝になっていることが多いです。

 もちろん、夕食の後片付けはすべて済ませ、お風呂に入った後はすぐに歯を磨きます。それが自分への”今日はもう食べるの終り”のサインなのです。以前はデザートを食べながらダラダラと過ごし、気が付いたらもう寝る時間でした。でも、そのまま寝るわけにもいきません、歯磨きというやるべきミッションがあるからです。ある時眠気で朦朧となりながら思いました、さっさと歯を磨いてゆっくりした方がめんどくさくなくていいと。睡魔と戦いながら歯を磨くのは正直辛すぎると実感した私は、食後のデザートの楽しみを手放しました。

 現在は早寝早起きの私も昔からそうだったわけではなく、以前は12時過ぎにしか布団に入ったことはありませんでした。今の生活スタイルになったのはコロナウイルスによる感染症の流行が原因で、去年あたりは皆誰もが朝早く走ったり、散歩をしていました。朝の人気のないうちに運動をと思っても、道には夫婦や恋人同士のカップルがうようよいるではありませんか。これでは意味がないと判断し、1時間早起きしてみると爽快でした。たまにしか人に会わなくなり、見かけるのは新聞やさんか、早起きの猫くらいなものです。それに永遠に続くかと思われたあの地獄のような夏の暑さにも何とか耐えられました。残暑が厳しいとは言っても、今の季節は天国です。

 以前は昼間からものすごい眠気に襲われることもありました。明らかに睡眠不足で朝起きたときにまだ眠いのですから当たり前です。そんなとき昼寝をするのですが、その昼寝もし過ぎると夜寝られなくなるので問題なのです。ある本によると、昼寝は横になるのではなくて、机に座ったままするのが最適の方法だとか。昼寝の時間は15分程度が理想とされており、それ以上眠ったら夜の睡眠に影響を与えてしまうのです。でも、夜質の良い睡眠を望むのなら、できるだけ昼寝はしないのがベストなのです。

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