フランスの田舎でハエを殺しまくる!!
タクシー運転手に騙されながらも、何とかホテルにたどり着くことができました。
バス停の真ん前にあり、橋のたもとにあるホテルで部屋は橋の下にありました。
昔はたしかに水が流れていたらしいですが、ほとんど水は流れていなくて雑草が生い茂っています。
すると、あたりから何やらぷ~んと鼻をつく匂いがするのです。
「もしかしてこれってウンチの匂いなの?」と思って、あたりを見回すと、近くに馬小屋があったのです。
ホテルにはもちろんエアコンはついていませんし、網戸すらついていません。
ですので、暑いので窓を開けっぱなしにしなければ、とても部屋にいられないのです。
すると、ハエがやたらと入ってくるのでうっとおしいのです。
親子は部屋に置いてあったパンフレットを、ハエたたき代わりに使ってハエを退治し始めました。
「私たちにハエを殺せると思う?」と自信がなかったのに、やってみると想像したよりうまくいきました。
日本と違ってハエの動きが素早くないので、鈍い親子にだってつぎつぎと殺せるのです。
日本でハエを殺したことがなかった親子は、やむをえずハエを殺しまくりました。
最後には、疲れたけど、けっこう楽しかったそうですから。
結果的には、楽しくて貴重な体験?をした親子でした。
フランスの美少女の誘いを断る!
娘さんは、ほとんど毎日、貸し切り状態のプールを楽しんでいました。
3日ぐらいたっても誰も来なかったので、「私はなんてついているんだろう!」
とウキウキしていました。
このまま、もしかしたら最後まで貸し切りかもと、内心期待していたんです。
そんなある日、同じ年ごろの美少女が、母親と兄弟ふたりと一緒に泳ぎに来たんです。
フランスに来て以来、いろんな場所を旅して、娘さんの頭には「フランス人のイメージ」がすでに出来上がっていたんです。
それは「あんなにやせていて、ちゃんとごはん食べてるの?」という疑問であり、
「絶対みんなダイエットしてるよね。」という確信です。
美少女の名前はマリーちゃんで、すごく痩せていてとてもフレンドリーな子です。
そのマリーちゃんが娘さんを「遊ばない?」と誘ってくれたのに、娘さんは「恥ずかししから嫌!」と言うんです。
それで、知人は「彼女は眠いらしいのよ、ごめんね」と言ってごまかしました。
すると、彼女は「ソメイユ!!(フランス語で眠いという意味)」と目をまるくしてびっくりしたような顔をしたのです。
知人はその顔を見て、申し訳なくて、「もうちょっとうまい断りかたがなかったかなあ」と後悔しきりです。
mikonacolon