人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

フランスを旅してわかったこと④

フランスでは母親の「ノン」のひとことで諦める!

 

日本では、スーパーで子供がさんざん駄駄をこねて,親と周囲を困惑させていました。

 

「買ってよ、買って」と大声で泣き叫び、床に寝て足をバタバタさせて抗議までする。

 

親は周りをうかがって、「穴があったら入りたい」ような恥ずかしい思いをさせられる。

 

でも考えてみたら、そんな困った子供を育てたのは、何を隠そう母親自身なんですよね。

 

日本では幼児のころから教育、というよりは「しつけ」がちゃんとされていなかったんです。

 

さて、フランスではどうかと言うと、フランスでは人前で、というより公共の場で

「駄駄をこねて親を困らせる子供」はいません。

 

パリでも庶民的なあるスーパでの出来事があります。

 

スーパーで母親同士が立ち話をしていると、ひとりの女の子がかわいい人形を持ってきました。

 

「ママ、これ買って」と母親に頼みますが、彼女は気にかけるそぶりもなく、即座に

「ノン」とひとことで済ませます。

 

それからどうなったと思います?

 

女の子はすぐに諦めて、人形を元の場所に戻しにいったそうです。

 

噂には聞いていたけど、「さすが、フランス人は徹底しているなあ」と感心したのが

いまでも印象に残っているそうです。

 

フランス人なのに、だれも文句を言わないのはなぜ?

 

これは、フランスのラスコー洞窟にほど近い自然豊かな渓谷でのお話です。

 

鉄道の駅からバスにのると、車窓にはやたらとアヒルやカモの絵柄の看板が目立ちます。

 

そうなんです、この辺りにはフォアグラ農家がいっぱいあるみたいです。

 

その当時すでに洞窟は見学禁止になっていたのですが、行こうと思えばバスで簡単にに行ける距離です。

 

自然に囲まれたホテルに泊まり、向かいにあるプールで知人の娘さんは泳ぎまくっていました。

 

幸運にもだれも来ないので、ほとんど貸し切り状態で最高だったそうです。

 

夏の光が照り付けるサンルームで朝食を食べていて、朝食時間があと30分くらいになったときでした。

 

10人くらいの団体の人たちが入ってきたのですが、やはりパンが足りないのです。

 

なのに、お店の人は持って来ようとしないし、その姿さえないのです。

 

「いったいこれからどうなるんだろう?」と誰もが気にしているようすです。

 

それなのに、誰一人として抗議するひとはいなかったのですって。

 

「フランス人は当然主張するひとたち」と思い込んでいた知人はびっくりして、

もしかして、「フランス人は我慢強い人たち」なのではと考え直したそうです。

 

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