人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

GUESS WHAT?は面白すぎる

大西先生のジョークが珍しく冴えていたので爆笑

 1月から初めた『NHKラジオ英会話』の復習が未だに続いている。飽きることなく、嫌になることもなく、順調に続いているのは、大西先生はじめ、パートナーのローラさんとクリスさんの楽しいおしゃべりのおかげだ。もちろん番組の内容の濃さも大いに影響しているが、15分という短い時間の中に英会話のエッセンスをぎゅうっと詰め込んだような番組構成になっているところが素晴らしい。たかが15分だが、されど15分で、つくづく15分という時間がどれだけ貴重かを思い知らされる。番組のオープニングからラストの3人でのスモールトーク(雑談)まで、その日のレッスンの重要表現を巧みに取り入れていて無駄がない。

 だが、初めて大西先生の番組を聞いた時は、「この人、何!?」と椅子から転げ落ちるような衝撃を受けたものだ。なにしろ、いきなり、奇声を発したり、へんてこなジョークを披露したりするものだから、「この人は変な人!」と思われても仕方がない。それでも我慢して?番組を聞き続けると、嘘のように思うかもしれないが、変なおじさんが「稀に見る素晴らしい先生」に変わるのだから面白い。要するに第一印象で嫌な感じを抱いたとしても、それをすべて帳消しにしてしまえる人、それが大西先生なのだ。

 それから特筆すべきは、大西先生がゲストのローザさんとクリスさんからいじられて嘆いている場面が多々あることだ。長いことNHKの語学番組を聞いているが、番組の講師がこれほどパートナーから軽く扱われ、突き放されるような扱いをされることなど聞いた試しがなかった。先日も「guess what?」という表現を勉強していたので、先生が番組のラストにその表現を使って、ゲストの二人に話しかけた。「ねえ聞いて、聞いて、僕は消しゴムを買ったんだよ」と嬉しくて堪らないという感じだった。だが、クリスさんはそんなスペシャルなものなのだから銀行でローンでも組んだの?などと言ってからかう。ローザさんに至っては、ついでに自分消しちゃったら!?とこちらが仰天するようなことを平気でおっしゃる。かくいう私も「消しゴムがそんなに嬉しいの?」と言いたかったが、大西先生の趣味は文房具なのだそうだ。きっと第三者には到底わからない至福の時があるのだろうと解釈することにする。

 そう言えば、その日の大西先生のオープニングのジョークはいつになく冴えていた。歴史上の人物シリーズと題して「産業革命時に蒸気機関を作った人はワットですね」と始まったので、今日は何やらまともだなあとこちらは身構えた。だがその後で「もしもこの人が下品な人だったとしたら、Guess what? ですね」と続けたので、ゲストの二人も私も爆笑してしまった。いやあ、いつになく冴えているジョークに久しぶりに笑えて、楽しかったし、これで当分Guess what?は忘れないだろうと思う。これなのだ、おそらく大西先生は笑いは記憶を促し、勉強の助けになる効果があると確信しているのだろう。真面目にコツコツだけじゃあ、勉強は続かない、楽しくなければ続かないと言いたいようだ。

 最近私は英語を耳に馴染ませようとしようとして、番組をBGMのように聴くのをやめている。やたら聞きすぎると嫌になって続かないし、楽しくない。その代わり集中して聞き、ディクテーションをして、その後で自分なりのノートを作って復習することにしている。また、英語字幕の中国ドラマを見ながら、辞書を片手にストーリーを追いかけている。いつか、近いうちに辞書なしで見られるようになるのが目標だが、自分を追い込むつもりはない。ゼロより1がいいし、1よりは2がいいのは当たり前で、できるだけ多くを無理をしない程度に手に入れたいだけなのだ。完璧を目指すだなんておこがましいし、そんな秀でた能力もない私にできるのは、唯一勉強をやめないで続けていくことだけだ。

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