人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

焦ってホテル予約しました

 

とりあえず、キャンセル無料で気が楽に

 今年は海外旅行をどうしようかと戸惑っていると、以前ブログに書いた。ちょっとした冷やかしのつもりで、ホテルの宿泊サイトを覗いたら仰天した。「この地域では80%の宿泊施設が予約不能となっております」と警告が出ていたからだ。それがなんと4月の時点で、遥か6カ月先の宿泊予定なのだから、開いた口が塞がらなかった。全く予期せぬ事態で、以前のように、翌朝出発だから、できるだけ駅に近い方がいいとか、あるいは、ゆっくりしたいから、周りにレストランやスーパーがあるところがいいとか、といった自分好みの場所を選ぶ自由が全くない。ため息が出るほど、選択肢というものがないことに頭を抱えた。そう言った状況は、最初の目的地であるパリはもちろんのこと、スペインのサンセバスチャンしかり、マドリードしかりである。ただ、幸運なことに、パリからユーロスターで行こうとしているロンドンだけは、便利でお得なホテルを選ぶことができそうだった。

 その時はまだ、旅行に行くか行くまいか迷っている状態で、まだ最終的には決断を下していなかった。なのに、焦りまくった私は、もうちょっと考えてからにしようというというモラトリアム的な考え方がその時はできなかった。まるで何かに脅迫されているかのように、もうひとりの自分が「今予約しなくて、どうするの?」と囁いた。すると、混乱状態にある私は「そうだ、とりあえず予約しとこう」となった。さらに「キャンセル無料の部屋なら、安心だから」との考えが心の支えになって、一応、すべての行き先の予約をした。実を言うと、最終目的地であるマドリードのホテルはつい昨日予約したばかりだ。航空券の予約もしていないのに、ホテルの予約を先にするなんてことは、私にとっては、ありえないことで、前代未聞というしかない。

 ホテルを早急に予約しなけなれならなくなった私だが、すぐには日程が決められない。そこで、以前の旅行ノートを押し入れから引っ張り出し、日程を見てみたら、10月や11月出発で、期間は2週間程度が多いことがわかった。そこでざあっと頭の中で、ホテル代を計算し、これくらいなら、自分でも払えそうと思えるホテルを予約することができた。パリでは「あと残り一部屋です」という警告文に慌てふためき、冷や汗をかきながらも予約を完了した。パリは街全体が美術館と言ってもいいくらい、そこいらじゅうに絵になる風景が存在している。洋品店や照明器具の小さなブティックのショウインドウでさえも、今風にいうと、”映える”対象となってしまう。

 パリでの最初のホテルはカルチェラタンにあって、あのクリュニー美術館にほど近い場所にある。NHKのラジオテキストでリニューアルオープンしたことを知り、急に行きたくなったからで、以前は全く眼中になかった場所だった。そこに2泊して、それからは、セーヌ河畔にある地下鉄のシャトル駅に近いホテルに移る予定だ。そのホテルをごく少ない選択肢からあえて選んだ理由は、地図を広げてみると、なんとルーブル美術館に簡単に歩いて行けてしまえる立地の良さに尽きる。そう考えるだけで、「そこに泊まる価値がある」と断言できる。もちろん、決して高級ホテルでも何でもないし、それに今回は”そこに泊まる心地よさ”を徹底的に無視しようと決めていた。なぜなら、フィンランド航空の運賃表をみたら、以前よりも10万円ほど高くなっていたからだ。その分宿泊代を安くする必要があったからだが、幸運なことに宿泊サイトのブッキングドットコムの会員特典を利用して、ホテルによっては20%オフで利用できた。

 ここまで書いてきて、なんだか浮かれているように見えるかもしれないが、まだ、ホテルを確保しただけで、肝心のフライトの予約をしていない。さて、こんなにもホテルが予約不可などという、大変なことになっているのだから、飛行機の予約はどうなのだろう。果たして、自分が好きな座席は取れるのだろうか。

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