人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

機内泊なのに、ホテル予約を

何たることか、またやらかしてしまった

 私は昨日、自分が大いなる勘違いをしていたことに気付いた。それは10月に行く予定のパリのホテル予約のことで、機内泊なのに、その日のホテル予約をしていたのだ。長年の習慣というものは恐ろしい。いつもは昼の便に乗るのだが、今回はフライトの都合で、夜の便だから機内泊となるのにもかかわらず、ついついホテル予約をしていた。いくら日本とパリとの時差は7時間あると言っても、翌日に着くことは明かだ。それに今回はロシアのウクライナ侵攻の影響で、ロシアの上空は飛べないので、4時間も余計に時間がかかる。それなのに、私の頭の中は4年前と何ら変わらず、出発日当日からホテル予約をしてしまうのだ。実に変化に弱く、臨機応変に対処できない自分が情けない。

 それでも、出発日の2カ月前になって、虫の知らせなのか、ある日突然不安が押し寄せた。それは根拠のない不安なのか、それともちゃんと根も葉もある事実なのか。少しでも気になったら、できるだけ早急にその心配の芽を摘んで、心の平安を保たなければならない。最初はネットで新しく買ったばかりの変圧器のことで、現地に着いて、果たしてうまく動いてくれるだろうかなどと、とりとめのないことを考えた。正直こんなことをあれやこれやと考えて見たところでどうにもならないことは分かっている。そのうち、出発日のフライトのことが気にかかってどうしようもなくなった。旅行のスケジュール表をふと見ると、出発日からホテルの予約が入っていた。その時初めて気が付いた、そのフライトが夜便であることを、

 どう考えても、機内泊でホテルに泊まることはできない。予約は出発日から2泊になっていたので、「これは無理だから、1泊にしてもらなきゃ」と慌てふためいた。さて、どうするか、宿泊サイトでの予約なので、ネットでの日にちの変更は難しい。焦った挙句、ホテル宛に、日程の変更をお願いするメールを書いて送信しようとして、思いとどまる。ダメ元で、ネットでの日にちの変更を試みるが、やはり、キャンセルしかできない。困った、こちらはキャンセルしたいのではなくて、2泊を1泊に変更したいだけなのに、それができない。そんなときは直接ホテルにメールをすればいいと誰もが思うのだが、どうもそんなに簡単なことではないらしい。

 以前、宿泊サイトでホテルを予約した時に、キャンセル無料の部屋を予約したつもりだったのに、予約確認書を見たらそうではないことが分かった。料金が安いからお得だと早合点し、キャンセル不可の予約に飛びつき、痛い目に遭ったことがある私は、ホテルにメールして、変更してくれるように頼んだ。だが、ホテルからの返答は「こちらではどうにもならないから、宿泊サイトで変更して欲しい」とのことだった。要するに、サイトから一旦予約をキャンセルし、また再予約をすればいいと言いたいのだ。その時は私の勘違いとわかり、一件落着したが、宿泊サイトはとても便利だが、少しでも入力ミスを侵せば、たちまち厄介なものに代わってしまう。

 今回私は自分の不甲斐ないミスから、パリでの滞在を一日減らしてしまった。なんとも残念で仕方がないが、だからと言って、フライトを前日に変更することは、座席の関係もあって現実的ではない。では、どうするか、そうなってしまったものに抗うのは時間の無駄なので、今の時点でのベストを選択するしかない。私は躊躇することなく、2泊の予約をキャンセルし、同じホテルの他の部屋を1泊で予約しようとした。ところが、そのダブルルームの説明の中で”一階ユニット”と言う記述を発見し、「これはどういうこと?」と思い悩んだ。ひょっとして、部屋は1階にあるのではという猜疑心が頭をもたげてくるし、それに、未だに売れ残っている部屋なのだから、それもありかなんて、こともチラッと思ったりした。

 そうなると、予約しようという気持ちはだんだんと萎んでいく。結局、私はどこにでも歩いて行けるロケーションの良いホテルを、口コミでの評価で8以上を獲得しているホテルを予約した。要するに、日程の余裕がなくなったせいで、利便性の良いホテルを最後には選ぶことになったのだ。

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