人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

i Q I Y I (アイチーイー) 

iQIYI(アイチーイー)は中国の動画配信サイトの名称

 新年早々実家に住む義姉のミチコさんから電話があった。亡くなった兄の従兄が何年ぶりかで尋ねて来たことを知らせたかったらしい。昔はともかく母が亡くなってからは自然と疎遠になっていた。うちの親戚は教師が多く、その人も長年高校の先生をしていた人だったが、ミチコさんに言わせると、もう昔の面影はなかったそうだ。昔は背が高かかったはずなのに、今では並ぶと同じくらいの背だったので驚いたという。兄が4年前に亡くなったことを知らされて、「次は私の番かも・・・」などと話していたとか。いつも家の近くにある喫茶店に来ているので、たまにはと思い立って従兄の家を尋ねたら、当人はとっくに黄泉の国に旅立っていた。さぞかし寂しい思いをされたことだろう。ミチコさんが弟の家がすぐ近くにあると場所を教えてあげたので、きっと尋ねていったのではないだろうか。

 その人も退職して年金生活で、暇があるからこそ今まで付き合いがなかった親戚のことを思い出したのだろう。ミチコさんはもっぱらBSの韓国ドラマや中国ドラマを見たりして暇をつぶしている。私はBSは受信していないので、話を聞くだけだが、BS11イレブンのチャンネルでやっている『如意芳霏』というドラマの芳霏という字が読めないという。それでネットで検索してみると、行きついたのはYouTubeの数分程度の動画だったが、ほかに珍しく45分もの長い動画を見つけた。それは『如意芳霏』の第一話で、配信先は中国の世界で1億人以上もの会員数を誇る動画配信サービスのiQIYI(アイチーイー)だった。ネットで詳しく調べると、無料動画でしかも登録の必要もないという。ただ、広告なしで見たい場合はVIP会員になる必要があるが、最低料金は361円というからその安さにびっくりする。それにVIP会員でなければ、見られない番組も数多くあるという。だが、今のところそんな欲もない私には何の問題もない。

 どんなコンテンツがあるのか試しに見てみると、アニメもあるし、子供向けの人形が出て来てわかりやすい話の、私のような中国語初心者にはうってつけの番組もある。たとえば、人形劇の「小小探索家」は英語のタイトルはLITTLE FAMILYとなっているが、大人はいなくて、子供だけの集団だ。番組のオープニングに流れる中国の歌はノリがよくてすぐに覚えてしまった。「神秘的な隣人」と題された回では、ある日、4人で暮らす彼らの家の隣に新しい住人が越してくる。彼らは早速家に遊びに来るように隣人の女の子を誘うが、今忙しいからと理由をつけて断わられる。その後何度誘っても彼女は応じようとはしない。何を思いついたか、彼らは庭の大木を利用して家を作ろうとし、なるほど、そうすれば、塀の上から隣の庭が丸見えになる。すると隣の住人の彼女も彼等に対抗してせっせと家づくりに励む。ところがどちらの家も重みに耐えきれず崩れ落ちてしまう。そうなって初めて彼らと隣人はひざを突き合わせて、じっくりと話をすることになる。この「小小探索家」は全50回あり、中国語学習者には楽しめる内容になっている。

 

 実はここまでは6月に放置したままになっていたブログの下書きで、今になって読んでみると懐かしい。ただ、心外なのは、ここで書いた中国語への情熱が現在のところは消滅していることで、それも、目の前にパリへの旅行がブラがっている状況とあっては無理もない。当然、あんなに好きだったiQIYI のドラマさえも、旅行準備を優先したら、自然と見る時間が無くなった。時間というものは誰にでも公平に24時間与えられているわけで、欲深になったら、睡眠時間を削るしかない。それでも、今のところ、iQIYI を解約する気にはなれないし、また更新するつもりでいる。その理由は数少ない中国語字幕でドラマが見れるサイトだし、それに、英語字幕でも楽しめるのでとても役に立つツールだからだ。

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