人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

スーパーでメダカが売っていた

ポリ容器の中に何もいない、でもよく見ると

 先日、近所のスーパーに行ったら、ある意外なものを売っていた。それはメダカで「まさか、こんなものまで!?」と仰天した。確かに近頃のスーパーは食料品だけでなく、店頭に花の鉢植えやちょっとした花束も置いてある。近くには花屋もあるのだが、何よりも魅力なのは値段がお財布に優しいことだ。買い物に来たついでに、なんだか自分の部屋が寂しいから彩りが欲しいと少しでも思ったとしたら、「これも買おうか」となるのは自然なことだ。それにあまり行ったことのない外から眺めるだけの花屋に入るのには躊躇してしまうことが多い。だから、売れ行きを観察していると、いつの間にか無くなっているので、店頭に草花を置く戦略は成功しているようだ。

 今は何種類もの紫陽花の鉢植えが美しい花を咲かせている。その陰にひっそりとあるのが、昔スターバックスで人気があった、ストロベリー何とかの飲み物が入っているのとそっくりなプラスチックの容器。そのポリ容器が植木鉢を入れるラックの中に何個か収まっていた。何個かと言うのは、他のはすでに売れていて、その何個かは売れ残りらしい。最初見たときは、それが何かはわからなかった。水草のようなものが入っているが、中を見てみるが、何もいないようだ。これは一体!?と戸惑っていると、ポリ容器に小さなシールが貼ってあることに気が付いた。そこには「ミユキ、メダカ」と書かれていた。メダカ!?この中にメダカがいるのだとわかって、少し驚いた。

 ようく見てみたら、透明で、小さくて、いまにも消えてしまいそうなほどか弱そうなメダカが一匹ポリ容器の中を泳いでいた。シールには580円と書かれていたが、この値段は果たして高いのか、安いのかは分からない。メダカと言えば、子供の頃、田舎の小さな川にいくらでもいて、あれが売り物になるなんて考えたこともなかった。知人に聞いた話では、メダカはいくらでも増えるらしく、水槽の中がいっぱいになるらしい。一見か弱そうな生き物なのに、繁殖力が凄まじいのだ。それに最近では新聞の投書欄のある記事に驚かされた。オタマジャクシをとりあえずのつもりでメダカの水槽に入れて置いたら、翌日見てみたら、なんとオタマジャクシが消えていた!これはいったいどういうことか。信じられない話だが、メダカがオタマジャクシを食べて?しまったとしか考えられない状況だった。

 スーパーの店頭に話を戻すと、ポリ容器のメダカは「ミユキ」のほかに「楊貴妃」という種類もあった。楊貴妃と言えば、中国の唐の時代の玄宗皇帝の愛妾で、絶世の美女だ。メダカの「楊貴妃」は「ミユキ」と比べるとどこが違うのかと言うと、身体にオレンジの衣装を纏っていた。銀色で無味乾燥な色をしている「ミユキ」と比べてみると、たしかに綺麗で、華があった。それで値段が高いのかと思ったら、同じ580円なので、どちらを買うかは好みの問題だ。

 メダカの話で思い出したが、世の中には普通の人が聞いたら仰天してしまうようなものを飼っている人がいる。例えば、NHK大河ドラマの『鎌倉殿の13人』の脚本家三谷幸喜さんはダンゴムシを飼っている。もう三代目になるそうで「植木用の栄養豊富な土で育ったせいか、身体もでかいし、色もつやつや。生命力に溢れかえっている」と我が子たち?の成長に目を細めている姿が思い浮かんでしまう。どんないきさつでダンゴムシを飼うことになったかは分からないが、毎日のよう世話をしていると愛着がわくのかもしれない。

 私が一番この人は凄い!と思ったのはテツandトモのテツさんの奥さんだ。なんとテツさんの奥さんは「カブトムシをなんども卵から成虫に育てている」らしく、「小さい頃から、あれは捕まえるもので育てる意識がなかった僕にとってはただただ感心するのみ」との感想を述べている。

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