人生は旅

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MIUMIUの財布が自分へのご褒美

今週のお題「自分にご褒美」

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倹約家の友達がMIUMIUの財布を

 自分へのご褒美で思い出すのは2~3年前の友達の発言です。あれはちょうどボーナスがでたころに食事をしたとき、彼女が「MIUMIUの財布を買っちゃったの、自分へのご褒美のつもりで」といったのです。たしか、8万円のをバーゲンで5万で安く買ったとか言ってたけど、少し高すぎないかと思ったものです。いくら有名ブランドとは言え、財布に5万なんてと正直に言ったけど、全然動じなかったのです。そう言えば、いつもショーウインドウを見ながらため息をついてたね。ついに買うことに決めたんだね。自分の気持ちがそれで済むのなら他人にとやかくいわれたくないよね。

 1年間頑張ってきたご褒美が5万円で済むなら、決して高すぎることはないと思うよ。自分が欲しかったものを手に入れることで、明日からまた頑張れるなら、仕事をする原動力となるなら、むしろ安いと言えるかもしれない。保育士が子供のころからの夢で、自分の天職とか言ってたけど、大変なこともいっぱいあるみたいだね。今まで仕事の愚痴はほとんど聞いたことはないけど。むしろ子供が可愛くてたまらないらしく、自分は人に恵まれているとも言ってた。

保育士は天職なのだが

 でも家に義理のお母さんもいて、その点では助かってると感謝していても、内心はストレスを抱えていたのかもしれない。やはり子供がいると何かと大変らしい。それに週に1回は夜勤もあるので、その日はいつも午後の3時頃家を出て職場に向かう。それから朝の8時頃まで勤務する。どう考えても激務だ!最初のうちは仮眠というものもあったのだが、人が足りないのでそんな余裕が無くなってしまったらしい。今ではそんな仕事の仕方に慣れてしまったみたいだ。

 「夜勤は独身の人に任せたらいいんじゃない?」と口を挟んだら、「そう言うわけにもいかないの。夜勤をすると、一回につき手当が6千円つくから」と言う。計算すると、月に4回で2万4千円になる、この収入は保育士にとって魅力なのだ。だから夜勤は自ら望んで積極的にやるのだという説明に納得するしかない。また、ボーナスが年3回も出ると言う彼女の職場にも人手不足の波は容赦なく押し寄せてきている。つまり休みが昔よりは取りにくくなっているのだ。週2回はあったはずの休みが今では日曜日しか取れなくなっているらしい。

カフェで癒しのひと時を

 考えてみれば、ご褒美というのは誰かから貰うものだったはずなのだ。でも残念なことに誰もくれないし、催促するのも何か変だ、それなら自分で自分にあげようという発想なのだろう。それで友達の場合は年末にドカーンと花火を打ち上げるみたいな気持ちで、MIUMIUの財布を買ったのだ。小さな花火なら普段でも楽しんでいるらしい、ちょっとした気分転換をカフェでしているのだ。夜勤が終わって、普通なら早く家に帰って眠りたい、でも家には帰りたくない気もする。そんな時はカフェでコーヒーを飲みながら街を行く人々を眺める。しばしの休息で癒しの時間なのだ。以前はせっかくの時間を外国人旅行者の喧噪で邪魔されたこともある。カフェのモーニングに彼らが押し寄せて来るのでうるさくて、ゆっくりしていられないのだった。コロナが流行ってからはもう彼らは来ることは無くなった。幸か不幸か、彼女にとっては望んでいた静けさが訪れたのだった。

mikonacolon