人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

老齢基礎年金の加算金って何?

 

配偶者の年金が増えるということ

 7月に実家の法事で帰省する予定があるので、駅に切符を買いに行ったことは既に書いた。昨日はその帰りの切符を券売機で買おうとしたのに、上手くいかなかった。あろうことか、戸惑ってしまった。行きの切符はスムーズに買えたのに、なぜ帰りの切符で問題が起こったかというと、それは駅の券売機の画面が一向に変わらないことだった。いや、そうではなく、画面の一部が変わっていたのに、それに全く気付かなかっただけのことだった。例えば、列車選択で、「新幹線」を選択すると、画面が変わり、「お乗りになる駅を選択してください」という表示が出るので、京都とか名古屋とか東京と言った選択肢の中から自分が乗る駅を選ぶ。そして次は目的地を選びたいのだが、画面が変わらない。何度やっても画面が変わらないので、きっと券売機が故障しているのだろうと、隣の機械に移動した。

 そうやって、私はようやく状況を理解した。ようく画面を見てみると、「お乗りになる駅」がいつの間にか「お降りになる駅」に 変わっていた。すでに行きの切符を買えた私は、少し油断していたようで、こんなの簡単だとばかりに高を括っていた節がある。調子に乗っていたせいで、少しの言葉の変化を見逃していた。なんとも冷や汗ものの勘違いである。これも、普段からパソコンやスマホの画面がどんどん変わっていくことに慣れてしまっているせいだ。これからは券売機の画面には注意を怠らないようにしよう。

 それはさておき、最近私は知人の桐原さんから、ある事実を聞いて驚かされた。それはネット上で常に話題になっている年金のことで、桐原さんの年金受取額がどうやら増えそうだと言うことだった。桐原さんは現在68歳で年金を受給していて、今度桐原さんの夫が65歳の誕生日を迎えることになった。夫も年金を受け取れるようになったが、それに伴いに配偶者の桐原さんも年金が加算されるようになるのだと言う。それを聞いて私はそんなうれしい話がこの世にあるのかと仰天した。桐原さんも、そんなうまい話がこの世の中にあるのかとまだ実感がわかない様子だ。

 先日年金機構から夫と桐原さんに封書と葉書が届いた。年金に関する書類が夫に届くのは当たり前のことだが、桐原さん宛の葉書については何のお知らせかは何も書いていないのでわからなかった。ただ、「大切なお知らせ」としか記載がないので、気にしなければ、開けてみる事さえしないのではないか。だが、桐原さんはネットで「年金機構から届く郵便物を無視したら大変なことになる」との情報を得ていた。それで、いったい何なのだろうと訝しく思いながら、葉書を開けてみた。すると、そこには、「老齢基礎年金への加算に関するお知らせ」という文字が書かれていた。

 要するに、今度から年金を受給する夫の配偶者である桐原さんには加算金を受け取る権利があるのだ。もちろん、何もしなければ、それは不可能だが、「国民年金老齢基礎年金額加算加算開始事由該当書」というやたら長い名前の届を出せばいい。その該当届には各種の必要な書類を添付しなければならない。例えば、戸籍謄本とか、世帯全体の住民票とか、配偶者の課税証明書、それに、夫の年金証明書等が必要になる。それらの書類をすべて用意した上で、年金事務所で手続きをするようにと葉書には書かれていた。

 実を言うと、近くにあった年金事務所は、いつの間にか遠くに移転していた。その移転先が何処かは知らなかったので、ネットで調べると、桐原さんの家からは電車でも、バスでも不便な場所にあった。とにかく、電話で手続きのことを詳しく尋ねてみることにした。いつものことだが、年金事務所の電話はなかなか繋がらない。それでも幸運なことに20分ほど待つと、係員の応答があった。年金加算に関する手続きについて聞いてみると、桐原さんの夫のマイナンバーと本人の基礎年金番号があれば、提出する書類を省略できることがわかった。必要な書類は戸籍謄本と、配偶者(桐原さんの夫)の年金証書のコピーだけでいいと言う。「該当書」を自宅に送るので、必要な書類を添付して郵送で提出するように言われる。なんと、信じられないことに、年金事務所に足を運ばなくても、郵送で手続きが完了してしまうのだ。

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