二度目の無料お試し、それなりに楽しめた
まさか、U-NEXTを二度も無料トライアルできるとは思わなかった。コロナ禍に買ったPCに付いていた特典で、２０００ポイントもオマケがついていた。それでも以前にすでにU-NEXTに入って退会済みだったので、面倒だからとその気にならなかった。だが、ヤフーの画面で何度も韓国ドラマ『赤い袖先』のことが話題になっているのを目にしたら、その気になってしまった。
韓国ドラマ『赤い袖先』を目当てに登録してみたが、実際は７話までしか見られなかった。２０００ポイントをすべて使い尽くしたところで終わった。一話は無料だったが、それだけではつまらない。自然と続きが見たくなり７話まで見てしまった。その後どうしても８話が見たくなったかと言うと、これがそうでもない。なぜかと言うと、どうせお決まりの結末が待っているのだと予測がついてしまったからだ。このドラマは若い頃のイ・サンと宮女ドギムの恋愛模様を描いている。そんな二人の未来は王様と側室の関係に落ち着くのが妥当だ。たとえそれが純愛だとしても、ドギムは数多くいる王の女人のうちのひとりに過ぎない。
特筆すべきはこのドギムという宮女の人物設定で、他の女官とは一線を画した考え方の持ち主だということだ。やっと見習いから正式の女官になって喜ぶ同僚たちをしり目にドギムは浮かない顔をしている。どうしたの？と怪訝な顔をする仲間に「華やかなケレ（成人式のこと）をあげても、品階（宮女としての役職のこと）を授かっても使用人には変わりないでしょ」と言ってのける。さらに「主人に何をされても抗議できず、過ちを犯せば王宮を追われる。常に戦々恐々として生きる使用人に過ぎないのよ」と嘆く。そんなことを言われても、他の皆にはドギムの言うことは当たり前すぎて、そのことに対して疑問に思ったこともないので、誰一人ドギムに賛同するものはいない。
「使用人は考えたらダメなのに、私はあれこれ考えちゃう」と溜息をつくドギムに、仲間たちは「そんな深刻に考えずに皆で助け合っていけばいいんじゃない」などと慰めの言葉をかけることしかできない。ドギムは達筆で字が綺麗、書籍の筆写をするのが主な仕事だ。彼女は流行りの小説本の朗読をして、皆に聞かせてお金を稼いでいる。百両貯めるのを目標としている。実はこれにはちゃんとした訳があってドギムが金の亡者ではないことを証明してくれるのだが。物おじしないせいか、生意気だと誤解されかねない性格で、活発な彼女はいつも走り回っている、ドラマからはそんな印象を受けた。
そんな彼女だから側室になれと言われても何度か断わったようだ。ドギムにとって側室などという地位は何の意味もないことだったのだろう。続きの８話を見なくても、不思議なことに何の違和感もないのは、料金の高さも影響していることは否めない。全４１話で残り３４話を視聴すると、３４✖３３０円で１１、２２０円かかることになる。この金額が高いと思えなくなったら恐ろしいことになる。今すぐどうしても見たい、あるいは、待てないという人以外はもう少ししたら、どこかの配信サービスで見放題で見られるだろうと考えるのが普通だ。その時まで楽しみに待てばいいだけのことだ。U-NEXTに入れば、毎月１２００ポイント貰えるのというのが売りだが、焼け石に水である。とうていそんなものじゃ有料のドラマは見られるわけがない。
まあ、U-NEXTはCMが無いので月額２，１８９円は妥当だし、有料の配信ドラマが多いのもうなずける。だが、見放題だけでは長くは続かないのも確かなので私は退会することにした。先日無料トライアル期間を数日残して退会手続きをしたが、前回の時に比べて、退会のボタンがわかりやすくなっていた。以前は退会するのに大変な思いをした記憶があるが今回はスムーズにできた。
mikonacolon
