人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

子供は見ている

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外国人の子供と交流

以前外国人が多くいるアパートに住んでいたころ、近所にベトナム人の女の人が夫と子供の家族3人で暮らしていました。その女の人は誰が見ても美しくてかわいい感じの人でした。うちにも子供がいたので、まだ保育園に通うその子供は自然と遊びに来るようになりました。両親ともベトナム人なのですが、ノボル君という名前で明るい性格のよくしゃべる子でした。彼の母親によると、彼は日本語ペラペラですがベトナム語は話せないそうなのです。もちろん両親がベトナム語で話している内容は理解できるのですが、自分からベトナム語を話すことはないそうなのです。そして彼女にしてみれば、それがとても残念なことだし、心配なのです。

以前話題になったのですが、日本に暮らしながら3か国語ペラペラになった中学生がいました。その子は小さい頃から母親とはスペイン語、父親とは英語、そして祖母とは日本語と徹底的に話す言葉を決めて育てられました。そのおかげで3か国語をマスターできたのだそうです。この話から想像するとノボル君は両親と話す言葉が決まっていないのではないかと思います。

子供は素直でよく見ている

ある日、彼が自分の家のことを話し始めて、いわゆる余計なことで第三者にとってはどうでもいいことなのですが、彼にとっては愚痴のようなものなのでしょう。いわゆる、たわいもない家庭の秘密を他人に教えてくれるのです。彼の両親の夫婦仲は決して悪くなさそうなのに、夫婦げんかをよくするそうです。それも物を投げあう激しいけんかで、たいていはママが勝つのだと言っていました。当時の私はその話を聞いてもうびっくりして、すぐには信じられなかった覚えがあります。でも子供が言うのですからきっと本当のことなのでしょう。

理解できない外国人の行動

子供同士が仲良しなので、私も一度ノボル君の家に遊びに行ったことがあります。そしたら、普通の日本人家庭には決してないものがあったので困惑してしまいました。それは写真でしかも大きく引き伸ばしたものが何枚も飾ってありました。よく見ると、それはノボル君の母親、あの美しいベトナム人の彼女の顔のアップでした。もしもそれが結婚式の写真とかなら、韓国や台湾の映画やドラマで慣れているので、全然違和感はありません。例えば、台湾の人気ドラマ「泡沫の夏」ではピーター・ホーとバービー・スーの結婚式の写真が部屋に何枚も飾ってありましたし、幸福の象徴と言えるでしょう。でも、違う見方をしてみると、美しい妻が自慢の種で、夫が趣味で飾っているのかもしれないのです。

賢い子ほど親に厳しい

子供が幼稚園のときにクラスにとても賢い子がいたのですが、その子の家に遊びに行った時のことです。賢い子と言うのは、普通の子とは違って自分の母親にとても手厳しいらしいのです。親の失敗を容赦なく指摘して、(それも遊びに来た私たちの目の前で)言わなくてもいいことまで言って親の立場を悪くさせるのです。明らかに母親は慌てていて、お邪魔している方もきまずい雰囲気全開なのですが、子供はそんなことお構いなしなのです。この時ばかりは、うちの子は無邪気で普通でよかったと思えたのでした。

 

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