人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

昨日の発見

いいね!はlikes, と知って目から鱗

 昨日いつものようにNHKラジオ英会話の復習をしていたら、あることを発見して大いに一人で盛り上がった。それは2020年の12月のある日の講座のダイアログで、ソーシャルメディアのことが話題に上ったときのことだ。ジェニファーとギャリーの若いカップルが高級レストランで食事をしている。だが、ギャリーは自分の目の前にある美味しそうなチョコレートケーキの写真を撮るにに熱中している。そんなギャリーにジェニファーは少々おかんむりで、「あなたはいったい何をしているのよ」とイライラしている。なのに、ギャリーはそんな彼女の気持ちなどお構いなしで、「僕はいろんな角度から撮った写真が必要なんだよ」などと言って、気にする様子はない。

 どうにもこうにも我慢がならなくなったジェニファーは「自分の食べ物を写真にとるのはやめてよ」とギャリーにきついことを言ってしまう。だが、言われた当人は悪ぶれることなく、「I get a lot of likes when I post food photes 」などと 呑気なことを宣う。実は私、最初はこの文の意味が分からず、頭の中をはてなマークが飛び交った。でもすぐあとで、講師の大西先生の訳を聞いて、「ああ、なるほどそうだったのか」と深く頷いた。この文は「僕が食べ物の写真を投稿すると、沢山のいいね!がもらえるんだ」という意味だった。感が鈍く、何事にも察しの悪い私は、目を丸くするしかない。webでお馴染みの”いいね!”はなんと文字通り、誰でも知っている like だったのだ。英語を勉強していて、こんな身近なことを教えて貰えるなんて、なんか得したような気分になる。いや、これはあくまで偶然の産物で、役に立つからやっているわけでもない。ただ純粋に楽しいからラジオ英会話を聞いているだけなのだが。

 考えてみると、今までの認識では、like という単語はあくまで「~が好き」という動詞で、あとは「~のようなもの」と言った使い方しか知らなかった。今回改めてlikeを辞書でひいてみると、ちゃんと名詞もあって、「好み、興味、嗜好」という意味もある。もっとも私の持っている辞書はひと昔前の物なので、現代風の意味など載ってはいないのだが。知っているつもりだった単語の持つ意味の奥深さに改めて気づかされた。それに、post という単語も、動詞なら、文字通りポストに入れる、つまり「投函する」と言う意味になる。その意味から察すると、「post food photos」の「post」は自然と「投稿する」になるのだ。言葉は時代と共に移り変わり、今までとはまるっきり違った意味を持つようになるらしい。でも、どこかでその意味は元の意味に繋がっている。そう思うと、ラジオ英会話を聞いていてよかったと実感する。

 それはさておき、「いいね!がたくさん貰えるんだ」などというギャリーの意味不明な返答にジェニファーの怒りは収まらない。「I don’t care.」で、「それがどうだっていうの?」とギャリーを叱責する。さらに、「私との食事と、ソーシャルメディアのお友達を喜ばすこととどっちが大事なの?」とギャリーを問い詰める。だが、彼の答えは、まさかの「Both are important (どっちも大切だよ)」で、全く埒が明かない。ジェニファーは開いた口が塞がらない。

 最後に付け加えておくと、この日の講座の目標は「やめさせる」表現を学ぶことだっった。キーセンテンスは「Stop taking pictures of your foods.」という表現で、できる事なら使いたくないが、それでも相手を止めるためには言わざるを得ないきつい言い方になった。

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