私は昔から総菜売り場に興味があったのです。
スーパーのお気に入りの総菜がどうやって作られているのだろう、と興味津々でした。
総菜の秘密が知りたかったし、総菜売り場の裏側が見てみたかったのです。
募集広告には確かに、”調理補助”と書かれていて、時給1000円でした。
仕事の第一日目わくわくしてお店に出勤しました。
すると、なんと一日目から天ぷらを揚げるよう言われました。
店長が言うには、習うより慣れろ、とのことで訓練開始です。
面接ではちゃんと未経験者だと伝えたはずですが、経験者だろうが未経験者だろうが関係ないのですね。
油のたっぷり入った160度のフライヤーのまえで8時から12時まで天ぷらを揚げ続けました。
正直いうと、煮えたぎった油が怖かったです、通路が狭くてフライヤーのギリギリのところを何度も通らなくてはならないので。
少しでもふらついたら、そのときはフライヤーの端に手をついてしまって、火傷をしてしまいます。
運が悪ければ、顔ごと油の中に突っ込むことだってありえないことではありません。
地震がおきたらどうしよう、そのときは絶対すぐに逃げようと覚悟しました。
そんな環境のなかで、次から次へと休む間もなく天ぷらを揚げ続けるのですから、うれしいことに 時間がとても速く過ぎるのです。
あれはちょうど1か月が過ぎた頃でした。
急なお弁当の注文があっていつもの3倍の量の天ぷらを揚げるよう言われました。
誰が考えても、いつもと同じ時間に終われるはずありません。
仕事の量を考えてスピードを上げるように、一喝されました。
つまり普段の私の仕事は遅かったのですね。
でも私にはこれ以上スピードをあげることはできませんでした。
私が今回学んだことは、想像以上にスピードを要求される仕事だということです。
それから、巻きずしの巻き方のコツを教わることができました。
ふつうなら料理教室で月謝を払って習わなくてはならないのに、お金までもらって教えてもらったのです。
何事も経験が大事ですね。
mikonacolon