人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

スーパーの配達料の格差に仰天

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ビール1カートンにつき550円かかります!

 主婦なら誰でも生活必需品のお米、味噌、醤油等を自分で運びたくない。できれば配達して貰いたい、少なくとも友人と私は。えっちらおっちら、これも運命と諦めて頑張って運んではいるが、誰もありがとうとは言ってはくれない。まさに報われない家事のひとつが買い物という仕事だ。友人の場合は生活必需品の項目に酒類という追加品目が加わって、まさに倒れそうな状態だ。今まさに酒類についての悩みのるつぼに居るようだ。なぜなら新しい地域に引越しをして、環境が変化したので当然スーパーの使い勝手も違ってくる。

 友人の夫はのん兵衛で、いつだったかインフルエンザで寝込んだ時を除いて、365日欠かさず、晩酌をする。休肝日というものなど一切なく、まあ、お元気で何よりだ。だが彼はただただウイスキーやビールを飲むだけの人、一方の友人はそれらを買ってきて、空き瓶、空き缶のお世話をする人である。いくら考えても、損な役回り、はっきり言って虚しい作業だ。いっそロボットでもいたら頼みたいくらだと嘆いていた。それでも以前はまだよかった。歩いて10分のところにあるスーパーが110円の配達料で家まで届けてくれたから。友人の夫はキリンの一番搾りが好きなので、いつも4カートン頼んでいた。だから、新しい場所でも配達してもらおうと簡単に考えていた。

 ところが、引っ越した地域にあるスーパーで店員に配達を頼もうとして仰天した。配達料は300円もかかり、しかもいつになるか時間はわからない。もし急いでいるなら、宅急便がお勧めと言われて再度驚いた。店員の態度からすると、どう見ても配達を歓迎してはいないようだ。酒類コーナーにあるビールの値段をよく見てみると、350mlの6缶パックの値段は以前のスーパーよりも100円も安いのだ。以前の店は確か1086円だったと思うが、それと比べるとはるかに安い!商品の値段が安いから、その分配達料は高めなのだと気づいた。はっきり言って、自分で持ち帰るのがお得なのだ。レジ脇にある機械で支払いをしながら、辺りを覗うと配達を頼んでいるお客さんは今までの店のようには見当たらなかった。つまり、ここの店では滅多に配達を頼む人はいないらしい。

 どこか今までと同じくらいの配達料で届けてくれる店はないものかと、今度は反対方向にあるスーパーに行ってみた。ここはいつ行っても人で溢れている人気店だ。たぶんよく売れるのだろう、夕方行っても総菜売り場は揚げ物やお弁当で充実している。酒類のコーナーを捜して行ってみると、お目当てのビールの6缶パックの値段は最初のスーパーと同じだった。ここはどうだろうか、配達料はいくらだろうかとサービスカウンターにいる店員に聞いてみた。そしたら、その場で倒れそうになるくらいの衝撃を受けた。「ビール1カートンつき550円になりますね」と平然と答えたのだ。

 なぜそんな高いものにつくかというと、この店では配達にコンビニにあるようなプラスチックでできたコンテナを使うらしい。あのたいして厚みがない容器ではビールの1カートンを入れるだけでも精一杯で、しかも配達料が1個に付き550円と決まっている。そんなバカげたことはもちろんしないが、仮に4カートン配達してもらったら、550円✖4でえらい金額になってしまう。とてもまともに頼める金額ではなくなってしまう。友人は店員の話を聞いていたら、頭がくらくらして何も言えなくなった。おそらくこの店でも配達を頼むお客さんは皆無なのだろうと悟った。

 次に友人が向かった先は、街角でよく見かける自転車に荷台をつけて配達しているトクヤスの店だった。店頭には「配達料無料」の文字が見えた。早速店員にビール1カートンの値段を聞いてみた。税込みで約5千円?!とのこと。ええ~?いくらなんでもそれは高すぎるではないかと驚きを隠せなかった。今までそんな高いビールを買ったことはなかったから。それで初めて送料無料の理由を理解した。ただ、この店には他店よりも安いものもあって、商品によって値段はまちまちなのだ。

 さて、友人はその後どうしたかと言うと、しようがないので自分で買って運んできたそうだ。どうやってそんな重い物をとさらに聞くと、ほら海外旅行用のバックパックがあるでしょう、あれで運ぶとかつての思い出が蘇ってきて、まさに旅行気分だと笑った。

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