人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

漂う空気とヨシタケシンスケさん

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その場の空気に流されて

空気を読むことが大切とみんなが同調する世の中では、自分がそう思っていなくても大勢の意見に合わせざるを得ないときがあります。例えば、小学校6年生の社会科の授業の時に、クラスにとても政治とか世の中のことに詳しい女の子がいたのです。私などが知らない世界のことを熱く語る彼女にいつも感心しながら聞いていた記憶があります。その子は毎日新聞を読んでいて、それがまた楽しいらしくて授業中に活発に発言してみんなを驚かせていたのです。はっきり言って教師よりもはるかに知識は持っていたと思うのです。寛容な教師ならみんなの前で褒めたたえるべきだと思うのですが、あろうことか無視していじめたのです。その子が意見を言うたびになにかと批判し、彼女の自信を奪うような態度ばかりとり続けました。クラス全員の前で彼女に恥をかかせ、それは卒業するまで続きました。おそらく、その教師は自分より知識を持っている彼女に嫉妬して、自分でも面白くなかったのではと想像できます。しかし、教師がそんな心が狭い人間でいいのかと声を大にして言いたいですよね。でも当時の私は声を上げる勇気なんてなくて、影ながら彼女に同情するしかありませんでした。教師からの理不尽すぎる仕打ちに耐えて、それでも休むことなく彼女は登校していました。あの当時友達と先生の態度について話したかどうかも覚えていなので、きっと自分には関係ないことだと知らんぷりをしていたのです。教室には逆らってはいけない空気が充満していて、担任の教師だということもあってみんな何も言わなかったわけです。それにその教師はどちらかと言うと、生徒の意思を尊重してくれる優しい先生だったのも事実なのです。はっきり言って生徒に好かれていたと思いますし、だからこそ先生の理不尽な言動に嫌な思いをしても何もできませんでした。

会わせなくてもいいから

今大人気の絵本作家のヨシタケシンスケさんは、普通の人が見逃してしまいそうな視点に着目した作品を発表しています。そんなヨシタケさんも母親の「スポーツでもやれば」と言う何気ない言葉を真に受けて、部活に入ってしまったそうです。親からの命令だと勘違いして見学に行ったら、そこでも「明日からくるよね」という同調圧力がかかりました。それからそのまま3年過ぎてしまったそうです。やめたいと思いながらもなかなか言い出せずに気がついたら時間だけが過ぎていました。そんな経験から学んだ自分を生きる独自のポリシーがまた面白いです。周りに合わせずに自分なりのルールで生きていいのだと言うのです。人と競うことなく、重荷を背負わず、そして自分にプレッシャーを与えたくないので急がないのだそうです。人と競わないと、いろんな一位があると考えることができて、自分がいていい存在理由をいくらでも考え出せて希望がもてるのだそうです。人と自分を比べて無駄に苦しまないように、ある分野で一位になれなくても何か別のことを探せる可能性が無限大なのです。

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