人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

スシローが一皿100円を終了

お金の使いかた、見直す機会に

 新聞によると、スシローが一皿100円で提供するのを終了して、10月から一皿120円から150円で提供すると言う。またひとつ気軽に入れる店がなくなった。少し上がるだけと考えればいいのか、それとも、もう行けないと諦めるかは個人によってさまざまだ。だが、寿司だけでなく、他の物、例えばデザートなども安く提供されていたことを考えると、おそらくすべての物が値上げされるだろうから、支払う金額も以前よりは増えるだろう。それでもスシローを利用するメリットはあるのだろうか。それともサイゼリアのような安い価格のファミレスの方がお得なのだろうか。

 スシローと言えば、年末に田舎に帰ったとき、他県の店舗を訪れた。そこの店の方が人気店だからということで、わざわざ車で行ったのだが、残念なことに食べたいネタが品切れだった。パネルにあるメニューのいくらやホタテ、マグロの縁側が準備中になっていて、注文できなかった。ありえない事態だ。そうなると何もすることがなく、手持無沙汰でしようがない。パネルをやたらと開いて、時間を潰すしかない。実にバラエティーに富んだメニューに感心するが、やはり食後のコーヒーは別の店で飲みたいと思う。スシローはあくまでも、どんどん食べて、お腹がいっぱいになったら、すぐに帰る場所なのだから。「ねえ、なんだかお寿司が食べたくなったんだけど、スシローに行かない?」義姉に誘われて行ってはみたが、食べたいものが無いので、帰りにスーパーに立ち寄った。結局、そこでいくらが入っている握りずしと鉄火巻きを買って帰って、家で食べて欲求不満を晴らした。

 10月からの最低価格はその地域の立地に応じて決まるらしい。人々は一体この変化にどう対処するのだろうか。皆が皆行かなくなるということは考えられないが、個人的にはたぶんまた行くと思う。なぜなら普通の寿司屋よりは格安の値段で食べられることに変わりはないからだ。そこにお金を使う価値があると考えるからだ。考えてみれば、今ほどお金の使いかたを見直す必要がある機会は過去にはなかった。スーパーで野菜一つ買うにも考えるようになった。玉ねぎ、じゃがいも、大根、キャベツなどという、以前はたいして深く考えもせずにカゴに入れていた野菜ごときにこだわるようになった。考えもなしにとりあえず買っていたので、冷蔵庫に入れっぱなしでその存在に気付きもしないこともたびたびあった。だが、今はそんなもったいないこと、大事なお金を捨てるような行為はもうできない。野菜の値段が高いとか安いとかいうことよりも、必要なら買って、ちゃんと使い切ることを大事にしたい。

 そんなお金の無駄遣いをなくそうと決めている私は、先日珍しく外食をした。スーパーに行こうとして、ショッピングモールを通りかかると、ハンバーガー屋のテラス席で中国人の学生4人が何やら楽しそうに食事をしていた。それで、私はふと思ってしまった、「今日はここで何か食べてみようか」と。いつもなら通り過ぎるだけで、立ち止まりはしないのだが、その時は本を買うための500円玉貯金のお金を少し持っていた。そのお金をハンバーガーに使うことにした。正直言ってそこの店のハンバーガーが美味しいかどうかは分からない。ただ、そこそこ人が入っているので、まあ、それなりなのだとは想像できた。

 メニューを見ると、クリスピーチキンとビーフがあるのだが、チキンは一番安いのが650円でビーフは千円近い値段だ。本当はビーフの方が好きなのだが、もしもはずれだった場合、ダメージが大きい。ここはチキンの方が無難だった。それでチキンバーガーとコーラを注文して900円払う。少しの間待っていると、呼ばれてトレーを受け取った。さて、食べてみたハンバーガーの味はというと、ごくごく普通だった。想像した通りだったが、私の好きな味ではなかったので最後までは食べられなかった。最初からこうなるかもしれないとわかっていながら、試してみたのだから全く後悔はない。好奇心が一度くらいならいいかと背中を押したのだ。

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