人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

在宅では楽しめない映画、本

f:id:mikonacolon:20200519073851j:plain

映画館の休館がつらい

 外出自粛の今、何がつらいかというと映画好きにとっては映画館が休館になっていることです。愛知県に住む男性は週に1回は映画館に通っていました。当初は大したことはないと思っていましたが、3か月目ともなると話は違ってきます。今どき映画なんてDVDでもテレビでもスマホでだって見れるので問題ないのではと思います。でもやはり大きなスクリーンで見たいし、あの薄暗い環境がないと集中できないそうなんです。家では2時間半もじっと見てられなくて、つい周りのことに気を取られてしまう。見たい映画なのにどうしても感情移入できない。集中力が続かなくて挙句の果てに寝てしまったりする。何かで読んだのですが、薄暗い中にある光る物に人間は目を奪われるらしいのです。なぜかじっと見てしまって、ふと気が付いたら信じられないような時間が経っていた。そんな経験は誰にでも少なからずあるというのです。

 私は先の男性のような映画好きではないのですが、確かにDVDで映画を見るのは辛い時があります。ものすごくストーリーが面白い場合は別ですが、じっと画面を見るのに退屈してしまうのです。楽しいはずの映画が、はっきりと疲れを感じるようになると地獄に変わります。逃げだしたくなるのです。

 「じっと画面を見る」で思い浮かぶのは、飛行機の座席に座ったときにあるディスプレイの画面です。海外旅行の時の楽しみの一つは機内でのエンターテインメントのサービスといえます。9時間にも及ぶ長いフライトをサポートしてくれる座席についている、ディスプレイのおかげでどんなに助けられたことか。あっという間に現地について、たいして疲れを感じずにいられるのは本当にありがたいことです。なぜあんなにひとつの画面に集中できるのかそれはたぶん目の前のことだけ考えればいいからです。雑念がないから、つまり心配事やどうでもいいが無視できないことを脇に追いやれるからだと思います。悩み事はひとまず地上に置いてきて、雲の上で気分転換させてくれる、それが離陸の一番の効用だと思います。

本の森に行けないのがつらい

 外出自粛で街にある大型書店が閉まってから2か月近く経ちました。私が一番つらいのは本の森を散策できないことです。ネットサーフィンは自分の興味のあることだけ検索するので無駄がありません。ですが、本の森ではたいして興味のない本に引き付けられることがあります。それはいつも新聞の広告や書評などを見ているので、いつの間にか書名が頭に焼き付いているらしいのです。気軽に手に取ってパラパラとめくり、気が向けば数ページはその場で読んでしまいます。一見、時間の無駄ともいえる行為ですがそんな風に感じないのは本の魔法のおかげです。

 いつだったか、自分では絶対買わないような本がベストセラーになっていました。手に取ってみて読みだしたらもう止まらなくなりました。読後の感想は、さすがに構成がよくできていて話が面白かったのが記憶に残っています。確か、書名は『ドラッカーの理論で野球部をマネージメントする』でした。弱小野球部を甲子園に連れていくためにマネージャーが奮闘する姿が描かれていて、理論に忠実に実行していくのに感心したのです。結局は甲子園出場を決めるのですが、目標を達成するには取るべき戦略が必要なのだと思い知らされました。

mikonacolon