人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

自動運転の恐怖

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自分の命を車に預ける?

以前見た映画で今でも強く印象に残っているのは、自動運転の車に乗った主人公が絶体絶命の恐怖を味わうというものです。舞台はアメリカで、夫と喧嘩してイライラが収まらない主人公の女性が、幼い子供とふたりで遠方の滞在先まで向かいます。自動運転の車に乗るのは初めてのようで、車に乗るとAIが話しかけてきました。まずAIは挨拶をした後、自分の名前を名乗り、フレンドリーな口調で自分にまかせてくれれば大丈夫というようなことを言うのです。「私のことは◯◯◯と呼んでください、どうぞおまかせください。」というように。その声と口調に人は安心し、信頼して自分の身を預けてしまうのです、この主人公も。

このあと、AIが彼女に、「道が渋滞していて目的地まで時間がかかるようですが、抜け道を行きますか?それともこのまま走りますか?」と選択を迫ります。急いでいる彼女は抜け道を選んでしまうのですが、この選択で死の恐怖を味わうことになるのです。AIが言った抜け道とは、まさに道なき道で、もし人間だったら誰もこんな道は選ばないのではないかというものでした。アメリカは日本人には想像もつかないくらい広く、野生動物が生息しているような岩だらけの荒れ地のようなところを車は走ります。

一番必要としている時にAIは応答なし

突然車がストップし、AIに「◯◯◯、いったいどうしたの?」と話しかけても応答なしです。しかたなく外に出てみると、野生動物をひいてしまっていたのです。しかも車は何と崖の上に止まっていたので、もうびっくりしてAIに助けを求めます。「◯◯◯、いったいどうすればいいの?お願いだから助けて!」と必死なのですがAIは知らんぷりなのです。諦めた彼女は状況を見ようと外に出ますが、車がロックされてチャイルドシートにいる子供が閉じ込められてしまいます。携帯で子供を遊ばせていたのですが、どこか触ったらしく誤ってロックされてしまったのです。携帯が車のキーでもあるので当然ありえます。

そのへんに転がっている岩で車のガラスを割ろうとするのですが、いっこうに割れなくて、そのうち車がバリアを張り始めたのです。荒野で熱射地獄でこのままでは衰弱死しかありません。助けを呼ぼうにも携帯は子供が持っているので連絡することができないのです。しばらくして、彼女が驚くべき行動にでたのです。暑さでへとへとの彼女が、崖の上にかろうじて止まっている車を押して落とそうとするのです。中に子供がいるのに大丈夫なのかと思ってみていたのですが、なんと車は崖から落ちることはなく、車に張られていたバリアもなくなったのです。おまけに車は空飛ぶスーパーカーだったらしく、彼女と子供は無事に帰ることができました。

彼女が機転を働かさなかったら、死しかなかったあの状況を切り抜けることは到底できなかったでしょう。AIに頼ることなく最後は自分で考えることの大切さを学びました。

 

mikonacolon