人生は旅

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お祭りの秋

今週のお題「○○の秋」

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子どもの頃のお祭り

子供の頃、秋になると必ずお祭りがあって、学校から帰ると法被に着替えてお宮さんに行ったような気がします。たぶん土曜日だからなのだと思いますが、そんな記憶があります。お宮さんというのは町の神社のようなものだと思います。田舎のお祭りはお神輿を担いで町中の家を巡り、1軒1軒の家に行きお金を貰ってくるのです。玄関先でその家の人が出てくるまで「わっしょい、わっしょい」の大合唱をします。そして家の人が出てきたら、提灯型の入れ物を差し出してお金を入れて貰うのです。金額はいくらでもいいことになっていますが、商売をやっていたり、市会議員をやっていたりする家に行くと、1万円札を貰えたりします。そんなときはみんな大喜びで大きな声でお礼を言いました。私の記憶ではお金を集めるために1回だけではなく、2回ぐらい周ったこともあったと思うのです。大体の家を周り終えたら、またお宮さんに戻って来て、そこで集まったお金を計算し、みんなに分けてもらえます。そして、貰ったお金を持ってすぐに町の公民館の方に走って行きます。公民館の前には食べ物や子供が喜びそうなおもちゃなどのいろいろな屋台が出ています。当時のお金で2千円ぐらいは貰えたので、それぞれ自分の好きなものが買えたと思います。この時だけは親に何も言われずに好きな物が買えるのです。子供ですから食べ物ではなくておもちゃばかり買ってしまいます。例えば、人形とかアクセサリーとかで、キラキラ光っている綺麗なものを欲しがる年頃でもありますから。お祭りというのは子供の頃は早起きしてしまうほど楽しみなイベントでした。

あとは嫁入りのお菓子を貰いに行くのが楽しみでした。結婚式は日曜日と決まっているので、それに合わせてちょっと早起きをします。あそこの家は嫁入りがあるという噂があると、みんなが一斉にかけつけます。子供だけでなく大人までも屋根の方を見上げています。おばさんたちはかっぽう着を広げて受取ろうとさえしています。そうなんです、昔からのしきたりで屋根の上からお菓子の袋を次々と投げるのです。でも、お菓子の入った小さな袋を受け取るのは無理なので、それを下で待っていて拾うのが楽しいのです。大のおとながたかがお菓子に必死になっているのですから、子供はもっと純粋に楽しくて仕方なかったはずです。美しい花嫁衣裳を着たお嫁さんが式場に車に乗って出かけるとき、「おめでたい」ということで、お祝いにお菓子が投げられるのです。

お祭りは大丈夫?

私の住んでいる地域でもお神輿を担いだり、山車を子供(今では子供がいなくて、大人がやっています)が引っ張ったりしています。毎年9月の土日なのですが、今の子どもはいろいろと忙しいらしくほとんど集まらないようです。人数が集まるまで太鼓をならしているのですが、サッカーや野球の練習がある子が多いらしく昔ほど盛り上がりません。それとテレビで言われてるような少子化が影響しているのでしょうか。お年寄りの人たちは張り切っておられますが、若い人が先頭に立って進めないことには、近い将来お祭り自体が無くなってしまいます。

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