人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

ネットショッピングで物価高を痛感

▲福岡にある丸永製菓アイスまんじゅうずんだ餅

今年初めて注文してみたら、値段がバージョンアップ

 コロナ禍で見つけた美味しいアイス、それは丸永製菓アイスまんじゅうのずんだで、最寄りのスーパーに置いてあった。最初は人気がなくて誰も買わないのか、棚にたくさん詰まっていた。ずんだ餅のアイスなんて、聞いたことがないので、失敗するのが嫌なので買おうか買うまいか迷った。たかが138円のアイスでも、やっぱり買わなきゃよかったのにと後悔するのを避けたかった。何だか良さそう、ではなくて、これって本当に美味しいのだろうかと猜疑心の塊のような目を向けながらも、とにかくカゴに放りこんだ。たいして期待もしなかったが、やめといたほうがいいのではというもうひとりの自分よりも、好奇心の方が勝っていた。

 自分で言うのも何だが、私は新製品に目がなくて、大人の分別というものが無さすぎる。なんだか面白そうというだけで、躊躇なく買ってしまうので、はっきり言って失敗も多かった。それで、このままではダメだと反省し、少しは好奇心にプレーキをかけようと試みた。それで少しの間自分の中で葛藤があったのだが、やはり好奇心には勝てなかった。むしろ、138円でワクワク感が味わえるなら、安いもので得した気分になれる、そう思っていた。

 家に帰ってきて、どれどれ、まあたいしたことないと思うけれど、ひとつ味見でもしてみるか、程度の気持ちで、食べてみた。すると、嬉しい裏切りにあったような気分になった。正直言って、美味しい。最初は甘さを控えめのずんだアイスを味わい、その後で最高に甘ったるいずんだ餅を食べる、そんな経験ができるかつてないアイスだ。私は山形のずんだ餅が大好きだが、このアイスを食べた後で、本物のずんだ餅を食べたら、なんだか違和感があった。なんたることか、アイスまんじゅうの中に入っているずんだ餅の方がはるかに美味しいことに気づいてしまった。正直、本物のずんだ餅アイスまんじゅうのそれよりはずうっと甘さ控えめで好みの味にも関わらず、物足りなく思ってしまうなんて、何たることか。どうやらそれくらい大きな影響を受けてしまったらしい。今さらあれこれ言っても、もう遅いのだ。

 ずんだ餅アイスに魅了された私は、実家に住む義姉のミチコさんに「美味しいアイスを見つけたよ」とメールした。素直なミチコさんは早速田舎のスーパーを車で巡って、ずんだアイスを捜し回った。それなのに、どこの店でもいっこうに見つからない。業を煮やしたミチコさんはついにお店の人に直接聞いてみた。すると意外な事実がわかった。店員さんによると、なんとその製品はこの地域では発売されていないというのだ。何でそうなのかと内心思いながらもミチコさんはすごすごと引き下がらざるを得なかった。そんなわけで、私はネットでこのアイスまんじゅうのずんだを注文してミチコさんに送っている。

 今年もそろそろと商品のサイトを開いて、仰天した。何と値段がバージョンアップしていて、去年は確か4600円(送料込み)だったのが、なんと5200円にもなっている。600円も高くなっているし、それに商品も24個入りだったのが、20個に減らされていた。要するに、世の中は物価高なのだ。そう言えば、昨日行ったスーパーでもいつも買っているバターが400円だったものが435円に値上がりしていた。何でもかんでも値段が上がって当たり前の世界なのだから、いちいち驚いていては身が持たない。

 ミチコさんはその後私が送ったアイスのパッケージに書かれていたお客様センターにも電話して聞いてみた。その結果はスーパーの店員さんのいうとおりで、ミチコさん自身では商品を買うことは無理だった。なので、ずんだ餅アイスが大好きになったミチコさんのために私はネットで注文する。なぜならそうでもしないと手に入らないのものだからこそ、ネットで買うことに意味があると思うから。それに昨今は宅急便の料金も値上がりしてきたから、仕方がないと言ってしまえばそれまでだが、よくよく考えて見れば十分納得できる。

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