人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

荷物だけが海外旅行をした?

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もし乗る便が欠航になったらどうする?

 待ちに待った海外旅行の当日、もしも台風、あるいは大雨で交通機関が麻痺してしまって空港に行けないとしたら、どうしたらいいのでしょうか。そんな大変な経験をした方の投書が昨日の新聞に載っていました。その日は1994年の2月で東京になんと25年ぶりに大雪が降ったそうです。もちろん成田エキスプレスは動かないので、在来線を乗り継いで6時間以上もかかってなんとか空港までたどり着いたそうです。考えてみると、そんなにしてまで空港に行くのにはちゃんした理由があるはずです。例えば、ツアーのキャンセルの連絡が来ていないからとか、とにかく空港に行けば何とかなるだろうとの楽観論からです。

 この女性の場合も念願だったスペイン旅行のツアーを申し込んだのですから、交通機関が動かないくらいで簡単に諦めるわけにはいかないのです。それに東京が大雪でも遠くのスペインでは全く影響ないのですから。もしも、旅行会社からツアーの中止の連絡が入っていれば諦めもついたでしょうが、たぶんなかったので可能性ありと思ったのです。

今ならキャンセル料は頂きません?

 やっとのことで空港に着いてホッと一息と思ったら、成田はパニック状態に陥っていて、欠航を知らせるアナウンスが次々と聞こえてきます。不安な中待っていると、出発時刻を10時間ほど過ぎた頃にやっとイベリア航空の係員から状況の説明がありました。「今のうちに申し出てくれればキャンセル料は頂きません」

 待ち疲れて眠くてたまらない深夜、そう言われた女性はどう感じたのでしょうか。「早く家に帰ってぐっすり眠りたい」と思っても不思議はありません。ところが、彼女はキャンセルせずにツアーに参加することに決めました。8日間のコースが7日間と短くなったのですが、スペインの魅力にはかなわなかったのです。キャンセルするなどという選択肢はなかったわけです。結局、それから空港で集団で雑魚寝して翌日に出発したそうです。諦めなければ、天候は回復するので飛行機は飛ぶのですから。残念ながらバルセロナの市内観光は無くなって、サグラダファミリアもバスの窓からチラッと見ただけ。それでも大雪にもかかわらず海外旅行に行けたことは十分意味があります。念願かなってのスペイン旅行、諦めなくて本当に良かったです!だからこそ26年たった今でも心に残っているのですね。

荷物だけが海外旅行を

 それから、もう一つ彼女には気になっていることがあるそうです。ツアー中になぜか、二人分の荷物、大きなキャリーケース2個を一人で引いて歩いていた若い女性がいたのです。不思議に思って聞いてみると、友人はキャンセルして帰ってしまった、それで荷物だけが残ったのだと。深夜集められて航空会社の話を聞いていた時、すでに荷物は機内に詰め込まれていたらしいのです!だから友人は荷物を持って帰ることができなかったらしいのです。それにしても、自分の荷物だけでも大変なのに他人の荷物のお世話までしてあげるなんて!なにか事情があるのでしょうが、航空会社にお任せすることもできたのでは。あれから26年たった今もあの二人の友情はどうなったのか、投書の女性にとっては気がかりなのだそうです。

 コロナ禍の今、海外旅行の話題なのでとても新鮮な気持ちになりました。と同時に最悪の場合どうすればいいのか、その対応の仕方を航空会社に確認しておく必要があると痛感しています。もしも海外旅行に行くようなことがあるなら、今までそんな経験をしたことがなかったからこそ余計にそう思うのです。

mikonacolon