田舎でヨーロッパが味わえるカフェ
愛知県のこの地域はモーニングサービスがお得なことで有名な地区ですが、このカフェはそんな多くの喫茶店の中でも一線を画すお店です。まず、値段ですがだいだい普通のカフェは350円から400円でコーヒーを頼むと、トースト、ゆで卵、サラダがつきます。ここはちょっとおしゃれで、スペインオムレツ、サンドイッチ、マーマレードジャムつきのトースト、サラダ、オレンジがつきます。値段もちよっと高めで470円ですが、待っているお客さんもいるほどで店内はほとんど満席です。閑静な住宅街、というより田舎で交通は不便ですが、車でくるお客さんがほとんどなので問題ありません。モーニングサービスは8時から11時までつきます。お店の地図は下記の通りです。
これがコーヒーについてくるモーニングサービスです。
店を入ると、まず驚くのが天井が高くまるでヨーロッパのカフェにいるような雰囲気です。どこの国だろうか、と考えてみると、今までフランス、イタリア、ベルリン、といろいろ行きましたが、すぐには思いつきません。店の真ん中にはピアノが置いてあって、曜日と時間によっては生演奏が楽しめるそうです。それでは店の外からと店内の写真をご覧ください。
緑に囲まれた店の玄関です。
ショーケースにはおいしそうなケーキが!
上から見た店内の様子
落ち着きたい方には2階席がお勧め
ピアノがあって運がよければ生演奏が聞ける
壁には東郷青児の絵画も飾ってあります。
この地域になぜモーニングサービスが盛沢山の習慣が根付いたか、と地元の人に質問してみました。昔、この地域は毛織物が盛んでガチャガチャとうるさかったのです。つまり朝から晩まで機織り機をまわしていたのです。その機織り機を動かしているのは主にその家の奥さんで、旦那さんははっきり言って暇だったそうです。家に居づらいのでそれならコーヒー屋にでも居ようか、となったのだそうです。当時、機屋(はたや)の家の女の子は小学校ににウールのスーツを着て来たそうです。自分の家で織った生地の余った布を子供用に仕立てたものです。大人の男性が会社に着ていくような色合いで、下に白のブラウスを合わせていました。今では、田舎のカフェは朝早くから年金生活者のたまり場で社交の場となっています。誰かとつながることは健康にも、精神衛生上も有益なことだとおもいます。
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