人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

イタリアの思い出⑥

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アオスタのホテルの予約が入ってない?

アオスタはアオスタ渓谷のことで、モンブランを見に行きたいので、ミラノから列車でアオスタに行きました。アオスタの駅から予約したホテルまで自力で歩いて行くはずでしたが、思ったより遠かったので道が分からなくなりました。それで、ちょうど新聞スタンドがあったので、新聞を買っていたおじさんに聞いてみました。すると、自転車で来ていた彼は、「自分について来て」と言って道案内をしてくれました。ホテルの予約はセゾン・カードのツアーデスクに頼んでおいたはずでしたが、やっぱり言葉が通じていなかったようです。ホテルに直接行ってみると、そんな予約は入っていないと言われました。私たちが困っていると、部屋は空いているので泊まってもかまわないと言ってくれたので助かりました。

女主人は2か国語のバイリンガル

このホテルの女主人はフランス語とイタリア語のバイリンガルです。電話が鳴るたびに2か国語を自由に操って応対します。アオスタの街はイタリアとフランスの国境付近にあります。それで彼女は天才ではないかと思うくらい完璧なのですが、英語はわからないらしいのです。だからこちらとしては、覚えたてのイタリア語でなんとかコミュニケーションをとろうと努力をします。こんなことなら、フランス語も勉強しておけばよかったと後悔もしました。このホテルの朝食はフランス風にコーヒーとクロワッサンのシンプルなもので、イタリアのホテルで出るような菓子パンは食べられません。

見知らぬ人からチョコをもらって大丈夫?

モンブランを見に行くにはクールマユールまでバスで行かなければなりません。バス停に行くとすでに女の人がひとり待っていました。このバス停からクールマユールに行けるのか、尋ねると、「自分も行くから大丈夫」と言われほっとします。そして、自分が今食べているチョコレートを半分に割ったかとおもうと、それをさしだして「食べて」と言ってくれるのです。こちらが遠慮して断っても、「そんなこと言わないで食べて」と強く勧められて食べました。ガイドブックには『知らない人からは食べ物はもらわないように』と書いてあるのに、それでも親切で言ってくれるので食べてしまいます。なんでも睡眠薬入りチョコレートというのがあって、それを食べさせられた人は眠らされて身ぐるみ剥がされたそうです。

猛吹雪の中で見たモンブラン

クールマユールからシャーモニー行のロープーウェイに乗り込みます。下界が晴天でとてもいい天気だったので、何の準備もせずに行ってしまいました。本来ならちゃんと防寒具の用意をしなければならないのに、まったく気が付きませんでした。下の世界は暑くていい天気でも、上の世界は真冬の凍える寒さだと思ったら、すぐに猛吹雪になってしまったのです。長袖シャツ1枚で来てしまったので、寒さに震え、我慢できずにセーターを買ってしまいました。周りの人たちを観察してみると、みんな冬用のダウンを着てものすごい厚着をしているのです。売店に入って普通の何倍もする値段のコーヒーを飲んで体を温めました。

特大ピザはひとり1枚食べる?

アオスタに泊まっている間、気さくなお兄さんのいるレストランに通いました。ピザやスパゲッティ、サラダなどのイタリア料理が食べられる旅行者にとっては利用しやすい店です。そんなある日私たちが食事していると、4~5人の子供も含めた団体のお客さんが入ってきました。そのとき、大きなピザ1枚食べるのに苦戦して、私たちふたりはもう食べられなくて残そうとしていました。それから、あちらのテーブルに一人1枚の特大ピザが運ばれて来るのを見た私たちは、「絶対子供は残すよねえ」なんて思っていました。そしたら、ペロリと綺麗に食べて、さっさとお帰りになりました。日本だったら、普通は4人ぐらいで食べても十分な大きさなのに、あれをひとり1枚食べるなんて、外国人はすごいなあ、と感心したのです。

 

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