人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

両替で困った

銀行が外貨両替サービスを終了

 昨日、フライトのチェックインの際に荷物を預けるのをやめると書いた。それで、買い集めた、カレーやパエリア、赤飯、炊き込みご飯などのレトルト食品はすべて必要なくなった。仕方がないので、液体ではないもの、すなわち、大人のふりかけとか、韓国のりとか、を持って行かざるを得ない。早速スーパーに買いに行くと、隣の棚にアマノフーズフリーズドライの商品があった。以前にカニ雑炊とか、鮭雑炊とかを試してみたことはあったが、正直言ってあまり好みではなかった。しかし、選択肢が無くなった今では、食の危機にほかならない。そんなろくでもないことを言っている場合ではない。棚をふと見ると、以前は見たことがなかった、野菜ととり肉のカレーとかビーフシチューまでもがある。しかも値段は高めで400円近くはする。普段の私なら、絶対買おうとは思わないが、背に腹は代えられない。現地でのメニューを少しでも豊かにするために、ここは何も考えずに機械的にカゴに放り込む。味見は敢えてしないことにする。なぜなら、日本でたいして美味しくないものも、空気が変わると、たちまち立派なご馳走に変身するからだ。

 そんなふうにして、めでたくひととおり必要なものをリュックに詰め込んだ私は、暫し解放感に包まれた。そして、その後頭の中に浮かんだのは、お金のことだった。日本円をユーロやポンドに銀行で両替しなければならない。でも、まあ、そんなことは銀行の外貨コーナーに行けば、何の問題もない、と本気でそう信じていた。以前なら、都心の銀行に行けば済むことだが、なんせ4年ぶりなので、今はどうなっているのだろうかと気になった。それで、ネットで「外貨両替」と入力し、検索してみたら、とんでもないことになっていた。三井住友やみずほ、郵便局までもが外貨両替サービスを終了していた。そんなことになっていたとは、寝耳の水だった。

 では、日本での両替はどうすればいいのだろう。ネットに載っていた選択肢は3つだった。外貨両替ショップを利用するか、数は少ないがATMを利用するか、あるいは、空港で両替する、かのいずれかを方法を取るしかない。ネットの情報によると、外貨宅配サービスというものがあり、とても便利なので利用する人が多いらしい。金額によっては送料無料になるが、それはあくまで10万円以上の両替に限られる。私のような少額の両替ではきっと手数料が高いに決まっている。となると、一番安心なのは、空港の両替所を利用する方法だが、出発まで時間があるのにそれまで待たなければならないのも、なんだか納得がいかない。

 今ふと思った、別に飛行機に乗る目的でなくても、空港には行けるのだから、下見も兼ねて、ついでに両替をすればいいのではないかと。少し面倒に感じるかもしれないが、もっとも現実的で、確実な方法だと言える。この間買った最新のパリのガイドブックには、「両替は市中にある銀行か空港の両替所で・・・」とはっきり書いてあったが、現実には情報が追い付いていない。また、今回の旅行で行くスペインのマドリードの最新の情報が欲しいのに、書店にはガイドブックは古いものしか置いていない。なので、今から相当に混乱すると覚悟している。そんな場面で必須なのは言うまでもなく、言葉であり、否が応でも話さざるを得ない。そうなると、ピンチはチャンスとはよく言ったもので、何とかなる自分を発見して驚くことが多い。

 今私の手元にあるユーロは、4年前の旅行で残った50ユーロのみで、これだけではとても心許ない。今まで、ユーロは現地で両替も、キャッシングもしたことがない。日本で5万円ほどを両替して持って行けば、そんなに使わないので間に合っていた。旅行の終り頃になると、スーパーの支払いもクレカで済ませていた。今回もパリでのキャッシングをしようとは思わないし、第一に不安が付き纏う。なぜなら、日本と違って外国のATMは外にあることが多く、外と言っても、建物に張り付いているだけのところが多い。あ、そうだ、あれは日本の銀行の夜間金庫の作りに似ている。

 

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