人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

国際列車予約で困った

 

4年ぶりの列車予約で、”浦島太郎”状態に

 秋の海外旅行でパリからロンドンまでのユーロスターに乗る予定だ。ユーロスターには今まで一度も乗ったことがなく、それにロンドンに列車で行くことなど考えたこともなかった。つまり、行くにしても、当然飛行機で、との認識しか頭の中にはなかった。フランスのTGVには何度も乗ったが、ユーロスターは初めてなので、ネットで検索した。『ユーロスターの乗り方とチケットの買い方』が詳しく説明されている記事を読んで、チケットが180日前から買えることを知って仰天した。いくら何でも早すぎるではないか。日本の鉄道予約は一カ月前からだし、フランスのTGV、ロシアの鉄道予約にしたって、2か月ほど前である。さらに詳しく知りたくて読み進めると、なんでも早割というお得なチケットがあって、そのタイプだと正規の料金の半額ほどでユーロスターに乗れるらしい。もちろんそのチケットは数に限りがあって、発売と同時にすぐに売り切れてしまうと言う。

 私がユーロスターに乗るのは10月の下旬だから、4月にはもうチケットは予約可能だったはず、でもそんなこととは夢にも思わないので、まだまだと余裕だった。それに、そもそも旅行の日程を決め、順番が逆だが、ホテルを先にとり、フライトの予約をしたのが、5月下旬なのだから、もうすでに後れを取っていた。でも、もうそんなことはどうでもいい、とにかくユーロスターの予約をしないことにはパリからロンドンに行くことは不可能だ。記事には親切にも、いくつかの予約サイトが出ていたが,その中で一番のお勧めはKNOCKS(ノックス)だったので、早速そのサイトに飛んだ。

 まずはユーロスターの料金だが、パリ・ロンドン間で3万いくらと出ていたので、思わず高~い!と溜息が出た。今までいろいろな国際列車に乗ったが、こんなに高いのは初めてだ。しかも一番安いスタンダードでこれなのだから自然と躊躇してしまう。でも、大丈夫、これはあくまでも正規の料金で、列車の出発時間によっては安いチケットもあることに気が付いた。少し見たところでは、早朝が2万円ほどで、昼間の時間は少し高くなって2万8千円ほどになるが、不思議なことに、お昼の12:00出発となると2万4百円と安くなる。

 次に帰りのロンドン・パリ間の料金を見てみると、9980円とか、一万円ほどで、行きよりもグッと安くなるのがわかって、少しホッとする。それで、試しに予約してみようとしたら、上手く行かない。サイトの右上を見たら、「会員登録」とあるので、「ブルータス、お前もか!?」となった。昨今は何でもかんでもサービス利用には会員番号とパスワードがいるらしく、面倒でどうしようもない。最近は、パソコンの「パスワードを保存しますか?」の至れり尽くせりのサービスのおかげで、当方は頭の中に記憶する場所を確保しなくてもよくなっている。そのせいか、抜き打ちの本人確認をやられると、不意打ちを食らった鳩のように慌てまくることになる。

 会員登録も嫌なことは嫌だが、それよりも問題なのは、サイトの注意書きにあった「残念ながら、座席指定はできません」のフレーズだ。何を言っているのだ、どうしてこんな便利な世の中にあって、事前に自分の席がどこかわからないなんてことになるのだ、と憤りたくもなる。国際列車に乗るのが初めての人なら、有無を言わずその状況を受け入れるしかないのだろうが、私には到底納得できない。パスポート審査もある国際列車なのだから、座席指定は当然だし、遥か昔にオーストリア国鉄のサイトでチケットを買った時もちゃんと席は選べた。

 今から4年以上前のことを持ち出したくはないが、当時は「レイルヨーロッパ」という便利なサイトをよく利用していた。日本語のサイトだから使い勝手が良いのが理由だったが、国鉄とたいして料金が変わらない、いや、場合によっては安い料金で買えるのも魅力だったからだ。正直言って、私には少なからず不安があった。それは、もしかして、ひょっとして、もうそのサイトが無くなってしまったのではないと言うことだった。不幸なことに、予感は的中した。さて、これからTGVの予約もあるし、スペインの長距離列車も予約する必要がある。またもや試行錯誤の始まりで、右往左往することになるだろうが、7月中には何とかなるだろうか。できればそうしたい。

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