人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

シャノアールと一宮のモーニング

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これからどこへ行けばいいの?

いつも立ち寄る本屋で立ち読みをして店を出たら、いきなり「バキバキッ」というすごい音がしました。何事だろうとびっくりして前方を見ると壁に一枚の張り紙が貼ってありました。そこには「なんとか頑張って店を続けようと思いましたが、内部事情により閉店することになりました。これからは最寄りのベローチェ、コーヒーハウス、シャノアールの各店舗をご利用ください。店主」との苦渋の胸の内が想像できる文面がありました。それは2Fにあるシャノアールという名前のカフェのもので、1Fにある本屋の脇にある階段を上って店に行くようになっています。もう2Fに行く階段の入り口の上部を壊しているらしく、「あんなにお客さんは入っていたのにどうしてなの?」と道行く人のつぶやきが聞こえます。「ああ、あそこおいしかったのに残念だなあ」と近くにある高校の生徒もシャノアールの閉店を惜しみます。野菜いっぱいのサラダがついたモーニングセットも他の店にはなかったから助かっていたし、ワッフルなどのデザートも豊富でおいしかった。

茶店がどうしても必要だった

去年あんなに人が入っていたドトールコーヒーの店が閉店したのが信じられなかったのに、今度はシャノアールの閉店で行くところがなくなる気がします。ちょっとコーヒーを飲んだり、勉強したり、気分転換したりできる人間にとって絶対必要な場所だと思うのです。カフェの役割って何だろうと考えてみると、誰でも話に聞いたことがあるでしょうが、名古屋のモーニングのことを思い出したんです。

友達の住んでいる名古屋、というよりも岐阜に近い一宮という町は喫茶店のモーニングサービスが盛んなことで有名です。また昔は「毛織物の町」としても有名だったのです。その昔毛織物が盛んだったことから喫茶店の必要性が大いにあったそうです。たいてい家庭で機織りの機械を操作するのは奥さんの役目で、ダンナさんは営業というかマネジメントの役割を担っていたのです。奥さんは機織りで忙しい反面、ダンナさんは暇になるのでどこか一時避難する場所が必要になります。昔のことをよく知るお年寄りに聞いてみると、当時は朝から晩まで一日中、機織り機の「ガッチャガッチャ」という音が本当にうるさかったが、思えばそれは産業の繁栄の音だったのだと。あるとき外国から安くて丈夫なポリエステルが入ってきて、それ以降毛織物は衰退しハタヤさんは廃業したのだと。

いまでは年金生活者の社交の場に

今の一宮市は機織り機の騒音でうるさかった当時の面影はなく静かな町ですが、喫茶店のモーニングサービスだけはちゃんと残っていて地元の人に人気があります。一番安いお店は300円から高いところは780円と用途によってたくさんの店から選ぶことができます。一宮市は「一宮モーニングマップ」という小冊子を出していますので、それを利用すれば行きたいところが簡単に見つけられます。地元の年金生活者の方たちは毎日モーニングサービスに通われていて、そこで友達と会って話し込んで楽しんでいらっしゃるそうです。それから、そんなに毎日は行けないところですが、CHERBON(シェルボン)といってモーニングがとてもおいしい喫茶店があります。以前ブログにも書いたことがあるのですが、そこは普段は780円ですが、お正月の2,3日はスペシャルモーニングで980円です。ぜひ来年は食べに行ってブログで紹介したいと思います。

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