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感染経路をドラマ「アウトブレイク」に学ぶ

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親戚の周りで感染者が出て

 昨日叔母から手紙が来たので、どんな楽しいことが書いてあるのかと期待したらその内容にびっくり仰天してしまいました。住んでいる地域にある回転ずしの従業員がコロナに感染したというのです。信じられない話ですが、あんなのどかな田舎にもウイルスの脅威は迫ってくるのです。確かに都心部では感染者が増加傾向にあったのですが、遠く離れていても人は車でどこにでも行けてしまいます。車が足代わりになっている地域なのでウイルスは距離に関係なく移動できるのです。

感染の始まりはフェレット

 そんなウイルスの感染経路をわかりやすく描いているドラマが「アウトブレイク」です。カナダのモントリオールが舞台で、コロナウイルスが確認される少し前にドラマが撮影されたと知って驚きました。ちょうど一か月ぐらい前から動画配信サービスで見始めたのですが、まさにタイムリーなテーマのパニックスリラーだそうです。新型コロナウイルスをいかに食い止めるかに尽力する女医が主人公です。これまで4話まで見たのですが、疫学研究所の所長を務めるアンヌ・マリー博士の言動から目が離せません。

 興味深いのは感染源と感染経路がわかりやすく描かれていることです。ドラマの冒頭には辺りには何もない一軒家で初老の男性が家畜にエサをやりに中に入ろうとしています。男性は咳をしていて具合が悪いらしいのですが、てっきり家畜だと思ったら、それはフェレットで死んでいるヒヨコをやろうとしているのです。傍らには死んでいる一匹のフェレットが横たわっています。どうやらここではフェレットを育てて売りに行って生活の足しにしているようなのです。

 2匹のフェレットをトラックに乗せて、町の何でも売っているような店に持って行きました。ところが2匹のうちの1匹にあろうことか逃げられてしまい、そのフェレットがホームレスのシェルターに紛れ込んでしまいます。すると、そこに住んでいるイヌイット若い女性が見つけて、抱き上げて頬ずりしたりして可愛がります。そんな女性に気のある男性が酒に酔った勢いで乱暴しようとしますが抵抗して難を逃れます。

 さてもう1匹のフェレットは店に買い取られて、陳列するとすぐに興味を示した男性がいました。ある男の子の父親が息子の誕生日祝いに贈ったら喜ぶのではと思案していたのです。結局フェレットを買うことにして持って帰ったら息子は大喜びしました。しかし、それ以来男の子は咳が止まらなくなりました。それから父親だと思った男性はどうやら実の父親ではないようなのです。

恐ろしい感染の始まり

 新聞などで言われているウイルスの2次感染はどのようにして起きるのか、それがどれだけ恐ろしいことかをこのドラマから大いに学べます。フェレットから感染したイヌイットの女性はどうしようもない身体の不調に襲われて病院に行きます。しかしすぐには見てもらえずに待合室で座っていると偶然にマリリンに声をかけられて話をします。このときマリリンはイヌイットの女性から2次感染したのです。彼女はマリリン・モンローに扮してイベントの仕事をしている女性で、自分が2次感染したことを知りません。すぐに症状がでて具合が悪くなるのですが、仕事の依頼を断わりきれずに出かけてしまいます。

 一番気の毒なのは、コロナウイルスに感染したイヌイットの女性に頼まれて携帯電話を貸したフィギュアスケートの選手です。テレビのCMに出るほどの有名な選手だったのに、彼女の善意が結局は命を奪う結果になってしまいました。彼女はイヌイットの女性に携帯を貸した後にいとこからの電話に出ました。彼女の何がいけなかったのか、それは電話を切るときに携帯にキスをしてしまったことです。その行為は彼女にとってはいつもの習慣だったのですが、あの状況では絶対にやってはいけないことでした。ドラマは10話完結なので、これから感染が拡大していく中でアンヌ・マリー博士がどう闘っていくのか楽しみです。

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