人生は旅

人生も旅もトラブルの連続、だからこそ‘’今‘’を大切にしたい

『ダブルブッキング』でクリスマスを味合う

 

 

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 ▲これは12月20日(日)の日経スタイルに載っていたゴディバアドベントカレンダーの写真。クリスマスまで毎日ひとつづつ開けて楽しむものらしい。そんなものがあったなんて今まで知らなかった。このことを知って、ふと頭の中に浮かんだのは子供の頃のこと。駄菓子屋に行ったら、切り取り線のある部分を押して開けると、お菓子やおもちゃが入っているお楽しみ箱があったことを思い出した。何が入っているのかわからない、あのドキドキ感を楽しんでいたのだった。

クリスマスは一人ではいたくない?

 今日はクリスマスイブですが、正直言って実感があまりありません。私にとってはケーキやチキンを食べる日で、ロマンチックな響きは全くありません。それに、このコロナ禍にあって、それどころではない人も大勢いらっしゃいます。でも日本はともかく、外国においてはどんなに世の中が冷え込んでいてもクリスマスは特別で大切な日のようです。昨日見た映画『ダブルブッキング 奇跡の出会い』は人々にとってクリスマスがいかに重要な日なのかを教えてくれました。この映画は離婚を経験して傷心の中年女性が、ダブルブッキングのせいで有名作家と出会って恋に落ちるというお話です。クリスマスにかこつけて娘との関係修復と再起を図ろうとしているのに、クリスマスなど無視したい男性と同じ別荘で鉢合わせするとは!真逆な二人はどうなってしまうのかとハラハラしましたが、心配はいらなかったようです。男性の心の隅っこには、「クリスマスには一人だなんて最悪だ」という気持ちが隠れていたからです。

クリスマスの雰囲気が人の心を近づけさせる

 この映画の舞台は都会から遠く離れたプレイアーリッジという田舎町で、まさに見る限りクリスマスタウンです。それにしても、どうして編集者は作家をこの町に送り込んだのか、ミスブッキングとしか最初は思えませんでした。締め切りが迫った原稿を書こうとしていたのに、無理やりクリスマスの雰囲気に押し込まれて戸惑うばかり。しかし、次第にまんざらでもない表情になり女性の家族とも打ち解けていくのです。二人の会話が進むにつれて、相手の事情や今何を望んでいるかがわかるようになります。すると、男性に明らかに変化が現れ、相手を笑顔にしたいと考えるようになるのです。そんな相手に対する思いやりが愛に変わるのにたいして時間がかからないのは世の常です。  宿泊サイトのミスで普通では出会うことない有名作家と出会う、そんな夢のような話はあり得ないとわかっていても、ついつい最後まで見てしまいました。たぶん、映画の中のなごやかなクリスマスの雰囲気に惹きつけられて、心地よかったせいでしょう。男女の気持ちを高揚させるのはクリスマス気分で、媚薬ともいえる雰囲気は無くてはならないものです。

ステレオタイプな考えが捨てられず

 正直言って、私は最後までこの映画に感情移入することができませんでした。その理由は、有名な作家なのに本当にこんなにピュアな人がいるのだろうかと疑問に思ったからです。そのせいで、有名作家だからといって魅力的には感じられず、二人が互いに好きになる気持ちがわからなかったのです。まるで「即席の恋愛」のように簡単に人を好きになる、そんな風にも思えてしまって納得できなかったのです。そう言えば、女性は「彼は違うのよ」と元夫にステレオタイプな見方を否定していたのです。不思議なほど羨ましいという感情がないままでハッピーエンドを迎えました。でも、見終わった後には私の心はなんだかほっこりしていました。クリスマスの魔法にかかってしまったのかもしれません。ここまで書いて気が付きました、人を好きになるのに理由は要らないのかもと、一目ぼれというものがあるではありませんか。

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